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★4月の天体イベント★
月や惑星の動きに注目!流星群の出現も

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2021/04/02 18:40 ウェザーニュース

夜も過ごしやすくなり、天体観測をしやすくなってきました。4月も月や惑星の接近があり、後半には流星群の出現もあります。晴れた日の夜は空を見上げて、天体観測をお楽しみください。

月が土星と木星に接近

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4月6日~8日 日の出1時間前 南東の空 (東京)
4月は、日の出前の南東の低い空に0.8等の土星と-2.1等の木星が輝きます。周囲には他に目立った明るい星がないため、比較的簡単に2つの惑星を見つけられそうです。

6日(火)から8日(木)にかけては、月が日々位置を変えながら、土星と木星の下をくぐるように通っていきます。細くなる月と土星、木星の接近をお楽しみください。なお、空の低いところでの接近となるため、南東方向が開けた場所で観測するのがおすすめです。

次回、月が土星と木星にが接近するのは5月4日(火)~5日(水)です。

月が火星に大接近

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4月16日~18日 20時頃 西の空(東京)
4月は日の入り後に西の空を見上げると、火星の姿を見ることができます。周囲にはオリオン座やぎょしゃ座の1等星が輝き、火星はこれらの星より少し暗い1.5等の明るさで輝きます。赤色の輝きを探して、西の空を見上げてみてください。

17日(土)には、この火星と月が大接近!火星と月の角距離(天球上での見かけの距離で角度で表します)は1度を切り、月の視直径(見かけの直径のことで角度で表します)2個分未満の近距離で並びます。双眼鏡で見ると、欠けた月の上にすぐ近くで赤い火星が寄り添う様子を、同じ視野内で楽しむことができます。

次回、月が火星に接近するのは5月16日(日)です。

4月こと座流星群

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4月23日 1時頃 東の空(東京)
4月22日(木)、春の夜空を彩る「4月こと座流星群」の活動が極大を迎えます。この流星群は、毎年4月22日頃に活動が活発になる流星群です。

今回の極大時刻は深夜22時頃と予測されているため、22日(木)深夜から23日(金)明け方にかけてが一番の見頃となります。深夜2時頃までは上弦過ぎの月が昇っているため、月が沈んでから明け方にかけてが特に流星群を探しやすくなります。

流れる数の多い流星群ではありませんが、明るい流星の割合が高いので、気長に夜空を見上げてみてください。なお、放射点があること座の周辺のみに出現するわけではなく、放射点を中心に四方八方に流れるため、できるだけ空を広く見るようにするのがおすすめです。

4月の満月は「ピンクムーン」

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4月は27日(火)12時31分に満月を迎えます。

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。4月は、開花の早い野花にちなんで「ピンクムーン」(桃色月)という名前がつけられたと言われています。

» 月の出・入りの時間は?
» ウェザーニュース記事一覧

参考資料など

『天文年鑑(2021)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/

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