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浅間山 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げ

2021/03/23 16:31 ウェザーニュース

今日23日(火)16時00分、浅間山の噴火警戒レベルが、レベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。

山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒してください 。
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火山活動の状況及び予報警報事項

浅間山では3月15日(月)頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられるわずかな傾斜変動が認められています。また、20日(土)以降は山体の浅い所を震源とする火山性地震が増加し、今日23日(火)になってさらに増加しています。

火山性地震の回数は、20日(土)は36回、21日(日)は68回、22日(月)は77回、23日(火)15時までは77回(速報値)です。なお、昨日22日(月)に実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり800トンと前回(2月25日、200トン)に比べ増加しています。

これらのことから、浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。

▼対象市町村等
火口周辺警報:入山規制等
 群馬県嬬恋村 長野県小諸市 長野県軽井沢町 長野県御代田町

浅間山では昨年12月以降、活動の落ち着いた状態が続いたことから、先月5日に噴火警戒レベルを1に引き下げていました。

防災上の警戒事項等

山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する火山弾と呼ばれるような、大きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

噴火時には、風下側では火山灰だけでなく、火山礫と呼ばれる小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意が必要です。

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
花*花さん