肌は、体の一番外側にある大切な臓器
「今、肌が荒れている人がとても増えています」と警告する野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生は次のように続けます。
「新型コロナ感染症対策でマスクが欠かせないため、かつてないほど長期にわたってムレやこすれによる肌への負担がかかっています。そこへ、春風によるホコリや花粉、黄砂、紫外線の刺激、進学や就職シーズンの変化によるストレスなどが加わっているのです」
春の肌荒れは仕方ない、と放置するのはよくありません。
「肌は、体の一番外側にある大切な臓器です。菌やウイルスなどの異物や紫外線などの刺激から身体を守ったり、水分の蒸散を防ぐ役割を果たしています。きれいな肌とは、健康でバリア機能が正しく働いているものなのです」(野村先生)
「新型コロナ感染症対策でマスクが欠かせないため、かつてないほど長期にわたってムレやこすれによる肌への負担がかかっています。そこへ、春風によるホコリや花粉、黄砂、紫外線の刺激、進学や就職シーズンの変化によるストレスなどが加わっているのです」
春の肌荒れは仕方ない、と放置するのはよくありません。
「肌は、体の一番外側にある大切な臓器です。菌やウイルスなどの異物や紫外線などの刺激から身体を守ったり、水分の蒸散を防ぐ役割を果たしています。きれいな肌とは、健康でバリア機能が正しく働いているものなのです」(野村先生)
帰宅後が洗顔にベストのタイミング
肌を守り、回復力を高めるためには、洗顔から気をつけてみましょう。
「春に多い砂ホコリや花粉、黄砂などは、肌につくと刺激となります。また、表皮の一番上の角質層や、汗と皮脂が混ざりあった皮脂膜は、肌を守るバリアとなっていますが、古くなると剥がれ落ちていきます。洗顔は、これら不要なものを落とし、肌のターンオーバーを整える助けとなります。
今の時期は、外出から帰ったタイミングで顔を洗いましょう。新型コロナウイルス対策で、帰宅時の手洗い・うがいが当たり前の習慣となっていますが、同時に洗顔も行ってください。肌への刺激をできるだけ早く取り除き、きれいな状態をキープすることが大切です」(野村先生)
洗顔アイテムは、状況に合わせて選びます。
「帰宅後というとダブル洗顔と考えがちですが、マスクでメイクを省略していたり、せっけんで落とせるタイプのメイクなら、1つでも大丈夫です。洗いすぎで、表面の角質層や皮脂膜を過剰に奪ってしまうのはよくありません。自分の肌の状態に合わせて洗いましょう。
朝の洗顔も同様です。基本的には、洗顔料を使って寝ている間にかいた汗や余分な皮脂などの汚れを落とします。ただし、乾燥していたり肌が荒れ気味なら、ぬるま湯でさっと流すだけでかまいません。Tゾーンの皮脂は気になるけれど、他は乾燥気味という場合、Tゾーンのみ洗顔料を使ってもいいでしょう」(野村先生)
「春に多い砂ホコリや花粉、黄砂などは、肌につくと刺激となります。また、表皮の一番上の角質層や、汗と皮脂が混ざりあった皮脂膜は、肌を守るバリアとなっていますが、古くなると剥がれ落ちていきます。洗顔は、これら不要なものを落とし、肌のターンオーバーを整える助けとなります。
今の時期は、外出から帰ったタイミングで顔を洗いましょう。新型コロナウイルス対策で、帰宅時の手洗い・うがいが当たり前の習慣となっていますが、同時に洗顔も行ってください。肌への刺激をできるだけ早く取り除き、きれいな状態をキープすることが大切です」(野村先生)
洗顔アイテムは、状況に合わせて選びます。
「帰宅後というとダブル洗顔と考えがちですが、マスクでメイクを省略していたり、せっけんで落とせるタイプのメイクなら、1つでも大丈夫です。洗いすぎで、表面の角質層や皮脂膜を過剰に奪ってしまうのはよくありません。自分の肌の状態に合わせて洗いましょう。
朝の洗顔も同様です。基本的には、洗顔料を使って寝ている間にかいた汗や余分な皮脂などの汚れを落とします。ただし、乾燥していたり肌が荒れ気味なら、ぬるま湯でさっと流すだけでかまいません。Tゾーンの皮脂は気になるけれど、他は乾燥気味という場合、Tゾーンのみ洗顔料を使ってもいいでしょう」(野村先生)
体の中からきれいになる
肌をきれいにするためには、根本的な対策も欠かせません。
「外食やファストフードばかりでは栄養が偏りがちになります。皮膚の細胞の主成分はケラチンというたんぱく質の一種で、潤いを保つセラミドは脂質です。健康な肌がつくられるためには、野菜、肉、魚などバランスよく食べて、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを摂る必要があるのです。
コツは、3食きちんと、できるだけいろいろな食材を食べること。旬の食材も取り入れるといいでしょう。もちろん夜更かしは避け、十分な睡眠・休息をとることも大切です」(野村先生)
春は気象から生活までさまざまな負荷が重なり、肌への負担も見逃せません。ケアにも気をつけたいところです。
» ウェザーニュース記事一覧
「外食やファストフードばかりでは栄養が偏りがちになります。皮膚の細胞の主成分はケラチンというたんぱく質の一種で、潤いを保つセラミドは脂質です。健康な肌がつくられるためには、野菜、肉、魚などバランスよく食べて、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを摂る必要があるのです。
コツは、3食きちんと、できるだけいろいろな食材を食べること。旬の食材も取り入れるといいでしょう。もちろん夜更かしは避け、十分な睡眠・休息をとることも大切です」(野村先生)
春は気象から生活までさまざまな負荷が重なり、肌への負担も見逃せません。ケアにも気をつけたいところです。
» ウェザーニュース記事一覧