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宮城沖の地震、1週間程度は強い揺れに警戒を 東日本大震災の余震

2021/03/20 21:54 ウェザーニュース

20日(土)18時09分頃に発生した宮城県沖の地震に関して、気象庁は20時20分から記者会見を行いました。

地震発生から1週間程度は最大震度5強程度の強い揺れのおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

地震の概要

地震の規模は、速報値のM7.2から暫定値のM6.9に更新されました。震源の深さは59kmと解析されています。

地震のメカニズム(発震機構)は、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型だったとみられます。

太平洋プレートが北米プレートに沈み込む境界付近で発生し、2011年3月に東日本大震災を引き起こした巨大地震(東北地方太平洋沖地震、M9.0)の余震と見られます。

今後1週間程度は最大震度5強の地震に注意

気象庁によると、今後1週間程度は最大震度5強程度の強い揺れを伴う地震の可能性があり、特に2~3日の間は強い揺れをもたらす地震が発生することが多くあるとしています。

また、揺れの強かった地域では落石やがけ崩れの危険性が高まっているとして、今後の地震活動や降雨の状況にも注意するよう、呼びかけています。
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21日(日)は本降りの雨に 土砂災害に警戒

東北地方では21日(日)は一日を通して雨の降りやすい状況で、多いところでは総雨量が100mm程度に達する可能性があります。

地震の影響で地盤に変化が生じ、平常時と比べて土砂災害が発生しやすくなっている可能性があります。危険を感じるほどの降り方でなくてもがけ崩れ等の発生してしまうおそれがあるため、急な斜面等には近づかないようにしてください。

避難する場合はなるべく複数人数で、可能であれば明るい時間帯に移動するようにしてください。
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