facebook line twitter mail

北日本で「ハロ」が出現 ゆっくり天気下り坂のサイン

2021/03/20 13:02 ウェザーニュース

北海道や東北の一部では「ハロ」が見られています。

「ハロ」とは、暈(かさ)や日暈(ひがさ)とも呼ばれ、上空の高いところに太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時に、太陽の周りにボンヤリと見えるリング状の明るい部分のことを指します。

ハロは薄雲の中の氷の結晶によって太陽の光が屈折されて、虹色や白っぽく見られるもので、視野半径角22度のところに現れます。通常の虹とは違って、上空の薄雲を構成する氷の粒によって太陽光が内側に曲げられて(屈折して)、光の強い部分が環状に見えています。プリズムを通った光が虹色に分かれるのと同じ原理です。

ゆっくり天気下り坂のサイン

今回の「ハロ」は現在、日本海を通過している低気圧や前線の影響で薄雲が広がり、発生しているものと考えられます。前線が接近して今夜は北日本でも雨や湿った雪が降り出します。「ハロ」はゆっくり天気下り坂のサインと言えそうです。
» ピンポイント天気予報

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
🐶にこまま🌹さん