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桜の開花は17地点中11地点が史上最早に 記録的早咲きのキーは?

2021/03/18 11:16 ウェザーニュース

今年は各地で桜の開花が記録的に早くなっています。17日(水)までに開花が発表された17地点のうち、11地点が観測史上最も早い記録となりました。そのほかの6地点も平年よりも大幅に早い開花です。

ウェザーニュースの桜予報担当による速報の分析では、3月に入ってからの気温が大きく影響していると見られます。

ほとんどの地点が記録的に早い開花

17日(水)時点の開花マップ
今年の桜は11日(木)の広島を皮切りに開花がスタートしました。広島をはじめ、福岡や東京、京都、名古屋など各地で観測史上最早(タイ記録を含む)の早咲きとなっています。広島はこれまでの記録より8日、松江は7日と大幅な記録更新です。

大きな流れとしては、12月~1月中旬にかけて寒さが厳しく、休眠打破が順調に行われたこと。1月下旬以降は一転して気温の高い傾向が続いたことが早咲きに繋がりました。

3月に入ってからの気温が大きく影響

東京の開花と気温
東京に関して1953年以降の開花と気温のデータを分析した所、開花が迫った3月に入ってからの気温が特に影響していると考えられます。今年を含む開花が早かった上位5回のうち、4回は3月上旬の平均気温が10℃を上回っていました。

今年や去年と違い2月の気温が低かった2013年は、3月上旬の気温が平年より4℃以上高い11.6℃となり、早咲きとなっています。3月上旬の気温が10℃以上で最も遅かった1997年でも3月21日に開花しました。

桜前線の北上は急ピッチ

桜開花予想(3月17日時点)
すでに開花している地点の今年の3月上旬の気温を見ても、広島で平年より3.1℃高い10.6℃、福岡で2.9℃高い11.7℃、名古屋で3.2℃高い10.3℃など、かなりの高温傾向です。

まだ開花が発表されていない地点でも平年を大きく上回っている所がほとんどで、この先もしばらくは気温の高い傾向が続くと予想されています。今後も桜前線の北上は急ピッチで進んでいく見込みです。
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