野口さんおすすめの防災グッズ
「一般的な防災グッズとは別にアウトドアでも役立つものを紹介します。特におすすめなのは寝袋。小さくまとめられるし、暖かい。実はぼくたちもヒマラヤの高い山に登る場合、寝袋1つとカイロ代わりにお湯を入れるボトルだけで十分なんです。
またどこであろうとリラックスできるように自分にとって落ち着けるもの、ぼくは香りものなどを持って行きます。過酷な避難生活だからこそ、心身を休ませられるものが必要なんです」
■ヘッドランプ
懐中電灯より両手が使えていい、常に自分の目先を照らしてくれる。
■アーミーナイフ
缶を開けられ、ノコギリ代わりにもなる。普段からリンゴの皮むきなどで使い慣れておく。
■ソーラーランタン
ランタンは太陽光で充電できるものがよい。
■アイマスク、耳栓、マスク、目薬
慣れない環境でしっかり睡眠を取るには必須。ほこりっぽいのでマスクと目薬もいる。
■速乾下着
速乾性が高く、制菌作用があるので体臭が匂いにくい。
■防寒にはダウン
軽く動きやすくて暖かい。ダウンパンツも良い。
■寝袋
ジッパーを閉めれば保温性、気密性が高くなって暖かい。ヒマラヤ登山でもダウンの寝袋で十分。寝袋用のマットやエアマットを使えばベッドのように寝心地がよい。様々なタイプがあるので、自分のお気に入りを探すのがおすすめ。
■テント
避難所の数が足りていない現状では、一家に一張のテントは必需品。定期的に遊んで使い方の確認を。
■携帯トイレ
災害時に排泄関係のトラブルがあると、気持ちが非常に凹む。買ったら実際に使って試しておくこともとても大事。
■おりものシート
お風呂に入れなかったり、下着不足が続いた時に、こまめに交換でき便利。ケガした時のガーゼ代わりにもなる。
またどこであろうとリラックスできるように自分にとって落ち着けるもの、ぼくは香りものなどを持って行きます。過酷な避難生活だからこそ、心身を休ませられるものが必要なんです」
■ヘッドランプ
懐中電灯より両手が使えていい、常に自分の目先を照らしてくれる。
■アーミーナイフ
缶を開けられ、ノコギリ代わりにもなる。普段からリンゴの皮むきなどで使い慣れておく。
■ソーラーランタン
ランタンは太陽光で充電できるものがよい。
■アイマスク、耳栓、マスク、目薬
慣れない環境でしっかり睡眠を取るには必須。ほこりっぽいのでマスクと目薬もいる。
■速乾下着
速乾性が高く、制菌作用があるので体臭が匂いにくい。
■防寒にはダウン
軽く動きやすくて暖かい。ダウンパンツも良い。
■寝袋
ジッパーを閉めれば保温性、気密性が高くなって暖かい。ヒマラヤ登山でもダウンの寝袋で十分。寝袋用のマットやエアマットを使えばベッドのように寝心地がよい。様々なタイプがあるので、自分のお気に入りを探すのがおすすめ。
■テント
避難所の数が足りていない現状では、一家に一張のテントは必需品。定期的に遊んで使い方の確認を。
■携帯トイレ
災害時に排泄関係のトラブルがあると、気持ちが非常に凹む。買ったら実際に使って試しておくこともとても大事。
■おりものシート
お風呂に入れなかったり、下着不足が続いた時に、こまめに交換でき便利。ケガした時のガーゼ代わりにもなる。
被災したときも「日常的なリズム」を大切に
――他に日常的に準備すべきことは?
「絶対にやっておくべきことは、家族会議。震災が起きた時どう行動するか、各々の役割分担を決め、またそれぞれが外出している時どこで集合するか話し合う機会を半年とか1年に1回設けるといいでしょう。
子どもにも役割を与えてあげると自覚が芽生え、自分で考えるようになります」
――実際に被災したとき、どのように生活すればいいのでしょうか
「まず出来るだけ『日常的なリズム』を維持する努力をすることです。たとえば朝起きて、まずヒゲを剃って…とか。ラジオ体操など体を動かすことを取り入れる、とか。
『今は非常時だから』と遠慮しないことです。これがよくない。身だしなみや生活の規律の乱れは気持ちの張りをなくします。
また記録をとっておくのもオススメです。記録し、客観性を持つことで自分が保たれます。こういったことに『そんなお気楽なことしてられない』という声もあるでしょう。
でも生き残った人は生き続けなくてはいけない、生活を続けなくてはいけないのです」
日本は過去の歴史が示すように何十年ごとに大きな自然災害に見舞われています。もちろん自然の恩恵にも恵まれていますが、災害列島であることに変わりはありません。
大地震が近づいているといわれている中、「いざという時」のためにわたしたちは何をしなければならないのか?
避難生活で大事なことは、「あくまでも日常生活の延長線上にあると捉えることだ」と野口さんは繰り返し言います。野口さんの貴重な経験から導き出された一つの提案は傾聴に値すると思います。
※この記事は2018年の記事を再構成して配信しています。
» ウェザーニュース記事一覧
「絶対にやっておくべきことは、家族会議。震災が起きた時どう行動するか、各々の役割分担を決め、またそれぞれが外出している時どこで集合するか話し合う機会を半年とか1年に1回設けるといいでしょう。
子どもにも役割を与えてあげると自覚が芽生え、自分で考えるようになります」
――実際に被災したとき、どのように生活すればいいのでしょうか
「まず出来るだけ『日常的なリズム』を維持する努力をすることです。たとえば朝起きて、まずヒゲを剃って…とか。ラジオ体操など体を動かすことを取り入れる、とか。
『今は非常時だから』と遠慮しないことです。これがよくない。身だしなみや生活の規律の乱れは気持ちの張りをなくします。
また記録をとっておくのもオススメです。記録し、客観性を持つことで自分が保たれます。こういったことに『そんなお気楽なことしてられない』という声もあるでしょう。
でも生き残った人は生き続けなくてはいけない、生活を続けなくてはいけないのです」
日本は過去の歴史が示すように何十年ごとに大きな自然災害に見舞われています。もちろん自然の恩恵にも恵まれていますが、災害列島であることに変わりはありません。
大地震が近づいているといわれている中、「いざという時」のためにわたしたちは何をしなければならないのか?
避難生活で大事なことは、「あくまでも日常生活の延長線上にあると捉えることだ」と野口さんは繰り返し言います。野口さんの貴重な経験から導き出された一つの提案は傾聴に値すると思います。
※この記事は2018年の記事を再構成して配信しています。
» ウェザーニュース記事一覧
参考資料など
写真提供:野口健事務所