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天気は周期変化の一週間 春の日差しを受けて生長進む

さくらプロジェクト 第2回つぼみ調査

2021/03/08 16:13 ウェザーニュース

桜の開花日をより高い精度で予想するため、3/5(金)~3/7(日)にかけて、今シーズン第2回目のつぼみ調査を実施しました。
全国から3,812通のつぼみ報告がありました。たくさんのご参加ありがとうございました。

順調に生長が進む

■エリアの傾向
▼「先が黄色に」以上の割合
   今回  前回(2/25-28) 昨年(3/5-7)
九州  60%   18%   40%
四国  61%   15%   57%
中国  62%   17%   51%
近畿  51%   18%   47%
東海  48%   12%   49%
関東  51%   13%   64%
甲信  48%    8%    40%
北陸  47%   15%   55%
東北  35%    7%    35%
北海道 0%    0%    0%

▼「先が緑に」以上の割合
   今回  前回(2/25-28) 昨年(3/5-7)
九州  33%   7%    6%
四国  27%   0%    6%
中国  30%   3%    11%
近畿  22%   3%    12%
東海  16%   1%    12%
関東  24%   2%    33%
甲信  19%   4%    9%
北陸  20%   4%    12%
東北  10%   0%    7%
北海道  0%    0%    0%

桜予報担当より

今回の調査結果

西日本や東日本はこの一週間、天気は周期的に変わりました。
晴れた日は気温が上がって春の陽気となり、つぼみの生長が進んだようです。「先が黄色に」「先が緑に」の割合が増加し、「先がピンクに」も出てきて、先週と比較しても順調に生長しているのが分かりました。また、「先が緑に」以上では去年と比較して大幅に生長しています。
これは去年末から1月にかけての寒気で休眠打破がしっかり行われ、2月の暖かさや3月の春の陽気によってつぼみの生長が進んでいるためと考えられます。

東北や北海道ではまだ「小さく硬い」つぼみがほとんどです。ただ、東北南部では「先が黄色に」や「先が緑に」のつぼみも出てきて、南の地域ほど生長が進んでいるようです。

今後の予想

先週のつぼみ調査の結果から変化が表れており、つぼみの生長は順調に進み、去年よりも速いペースとなっていることが分かりました。
「半分以上が緑に」や「先がピンクに」の報告も届くようになり、これから一日ごとにつぼみは変化していきそうです。今週の西日本や東日本は暖かくなる日が多くなる予想で、つぼみは一気に生長し、毎年早咲きの桜ではそろそろ「花びらがみえた」にまで届くものもありそうです。

開花日は気温の状況によって変化するため、目を離した間につぼみが変化してしまうことがないよう、つぼみの様子をこまめにチェックしておくと良さそうです。

北日本では南の地域ほど変化が見られ始めましたが、変化がはっきりと見られ始めるのは3月中旬以降となりそうです。
(桜予報担当:有岡)

現在のつぼみの様子

福島県福島市(3/6)
「今日のお昼くらいまでは暖かだったのですが、只今風が強く、ちょっと寒っ!!
気温のアップダウンにもめげず、蕾は少しふっくらと成長してました。」(きょきょさん)
大阪府吹田市(3/7)
「段々成長してきました、
先から緑が見えてきました」(ボクちゃんさん)
福岡県宗像市(3/6)
「かなりつぼみが膨らんできました。1日1日成長している感じがします。」(しぶしさん)

一本の桜とともに特別な春を…♪

ウェザーニュースでは、つぼみから葉桜まで見守るさくらプロジェクトを毎年行っており、今年で16年目。全国の参加者と一緒に桜の開花前線を追いかけて、桜開花予想に役立てています。

あなたも近所や通勤通学路でふと目にとまる1本のお気に入りの桜を決めて、桜とともに特別な春を過ごしてみませんか?