国内:北海道東方沖でM5.8の地震
3日(水)6時23分頃、北海道東方沖を震源とするマグニチュード5.9、ごく浅い震源と推定される地震が発生しました。この地震の影響で北海道の道東を中心に揺れを観測し、根室市で最大震度3をを観測しています。
北海道東方沖は太平洋プレートが北アメリカプレートに沈み込んでいる領域ですが、今回の地震は震源が10km未満と浅いため、プレート境界ではなく、北アメリカプレートの内部が破壊したタイプとみられます。最近では2015年7月に今回の震源の近くでマグニチュード6.3の地震が発生しています。
今回の震源付近では、深さ約28kmとが少し異なるものの1994年10月にマグニチュード8.2の「平成6年(1994年) 北海道東方沖地震」が起きています。
千島海溝沿いでは、1994年のようなプレート内の浅い地震や、プレート境界の巨大地震などの発生が懸念されています。政府の地震調査推進本部は今後30年以内に今回の震源を含む領域の色丹島沖及び択捉島沖でマグニチュード7.5前後の発生確率が90%程度、マグニチュード7.7~8.5では60%程度としています。マグニチュード7を超える地震が発生した場合は津波の発生可能性もありますので、警戒が欠かせないエリアです。
北海道東方沖は太平洋プレートが北アメリカプレートに沈み込んでいる領域ですが、今回の地震は震源が10km未満と浅いため、プレート境界ではなく、北アメリカプレートの内部が破壊したタイプとみられます。最近では2015年7月に今回の震源の近くでマグニチュード6.3の地震が発生しています。
今回の震源付近では、深さ約28kmとが少し異なるものの1994年10月にマグニチュード8.2の「平成6年(1994年) 北海道東方沖地震」が起きています。
千島海溝沿いでは、1994年のようなプレート内の浅い地震や、プレート境界の巨大地震などの発生が懸念されています。政府の地震調査推進本部は今後30年以内に今回の震源を含む領域の色丹島沖及び択捉島沖でマグニチュード7.5前後の発生確率が90%程度、マグニチュード7.7~8.5では60%程度としています。マグニチュード7を超える地震が発生した場合は津波の発生可能性もありますので、警戒が欠かせないエリアです。
世界:南太平洋で強い地震続発 最大規模はM8.1
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は13回発生しています。ニュージーランドの近海では4日(木)~5日(金)にかけて、マグニチュード7以上の地震が続発しました。
最初に発生したのが日本時間の4日(木)の22時27分頃に発生した、ニュージーランド北島の近海で発生したマグニチュード7.3の地震です。そのわずか4時間後の5日(金)2時41分頃に、1000kmほど北のケルマディック諸島近海でマグニチュード7.4、さらに4時28分頃にはマグニチュード8.1の巨大地震が発生しました。USGSの解析によるマグニチュード8以上の地震は、2019年5月に起きたペルーの地震以来、約2年ぶりです。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、震源が約27kmと浅かったことから、津波が発生しました。オーストラリア領ノーフォーク島・キングストンでは約50cmの津波を観測。震源に近いオーストラリアやニュージーランドだけでなく、メキシコやチリにも津波は到達しています。日本でも小笠原諸島・父島で5日(金)夕方に最大20cmほどの潮位変動が見られ、津波が到達したと考えられます。
ニュージーランドからケルマディック諸島周辺は、太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込むプレート境界です。マグニチュード7を超える規模の地震が頻発しており、今回の震源近くだけでも、2019年6月にマグニチュード7.3、2011年10月にマグニチュード7.4、2011年7月にマグニチュード7.6の地震が発生しました。
この領域で発生した地震による津波は、東西方向に広がりやすく、日本に大きな影響を及ぼすことは多くありません。ただ、今回のようにマグニチュード8クラスになると全く影響がないとは言い切れず、注意が必要になります。
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最初に発生したのが日本時間の4日(木)の22時27分頃に発生した、ニュージーランド北島の近海で発生したマグニチュード7.3の地震です。そのわずか4時間後の5日(金)2時41分頃に、1000kmほど北のケルマディック諸島近海でマグニチュード7.4、さらに4時28分頃にはマグニチュード8.1の巨大地震が発生しました。USGSの解析によるマグニチュード8以上の地震は、2019年5月に起きたペルーの地震以来、約2年ぶりです。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、震源が約27kmと浅かったことから、津波が発生しました。オーストラリア領ノーフォーク島・キングストンでは約50cmの津波を観測。震源に近いオーストラリアやニュージーランドだけでなく、メキシコやチリにも津波は到達しています。日本でも小笠原諸島・父島で5日(金)夕方に最大20cmほどの潮位変動が見られ、津波が到達したと考えられます。
ニュージーランドからケルマディック諸島周辺は、太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込むプレート境界です。マグニチュード7を超える規模の地震が頻発しており、今回の震源近くだけでも、2019年6月にマグニチュード7.3、2011年10月にマグニチュード7.4、2011年7月にマグニチュード7.6の地震が発生しました。
この領域で発生した地震による津波は、東西方向に広がりやすく、日本に大きな影響を及ぼすことは多くありません。ただ、今回のようにマグニチュード8クラスになると全く影響がないとは言い切れず、注意が必要になります。
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世界:ギリシャ中部でM6.3 建物に被害
日本時間の3日(水)にギリシャ中部を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生しました。震源の深さが約10kmと浅かったため、震央付近では強い揺れに見舞われ、建物の被害や負傷者が報告されています。地震のメカニズムは北東ー南西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
ギリシャは地震の多い国ですが、大きな地震は沿岸部に集中しています。中部から北部にかけての内陸でマグニチュード6以上の地震は稀で、最近では1995年に今回の震源の北西5~60kmでマグニチュード6.6が起きた記録があるくらいです。
» ウェザーニュース記事一覧
ギリシャは地震の多い国ですが、大きな地震は沿岸部に集中しています。中部から北部にかけての内陸でマグニチュード6以上の地震は稀で、最近では1995年に今回の震源の北西5~60kmでマグニチュード6.6が起きた記録があるくらいです。
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参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。