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花粉を4〜6割も落とせる? 花粉シーズンに洗濯物を外干しする場合の鉄則

2021/03/06 05:32 ウェザーニュース

花粉症対策には、洗濯物は室内干しがよいとわかっていても、「洗濯物は外干し!」という人も多いのではないでしょうか。少しでも花粉の影響を少なくするために、プロに教えていただきましょう。

どうしても外干ししたい場合は

全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんは、「花粉シーズンの洗濯物の外干しは、浮遊している花粉が衣類に付着して室内に持ち込まれ、室内で花粉が浮遊する原因となるのでおすすめしていない」と言います。

花王生活者研究部の福地さんも、「花粉シーズンには、できるだけ室内に花粉を持ち込まないのが鉄則。室内に1日に入ってくる花粉約2,300万個のうち4割が外干しした布団や洗濯物などに付着したもの、残りの6割が換気のための窓の開け閉めや換気口などからの侵入でした」と、花粉時期の外干しについて注意を促します。

外出時の着衣も含め、布団、洗濯物への付着で運ばれる花粉の影響は無視できないのです。しかし、住宅環境や家族の生活のパターンから室内干しが難しいケースもあります。外干しでできるだけ花粉の影響を減らすには、どうしたらよいのでしょうか。

花粉シーズンに外干しする場合の鉄則

(1)洗濯物の花粉を払う
洗濯物は花粉を払ってから、取り込むようにします。「外干しした洗濯物や布団は、室内に取り込む前に花粉をよく払うことです。洗濯物についた花粉は手で払うことで4〜6割を落とせます。1枚ずつ洗濯物ごとに軽く手で払うだけでも、持ち込まれる花粉をずいぶん減らすことができるのです」(花王・福地さん)

(2)午前中に干す
洗濯物は、できるだけ早い時間に干した方がよさそうです。「花粉のピーク時間は11時~14時、17時~19時の2回です。朝は花粉の飛散量が少ないので、できるだけ早めに干して午前中に取り込むとよいでしょう」(カジタク・鈴木さん)

(3)洗濯時に柔軟仕上げ剤を使う
衣類の洗濯をするときに柔軟仕上げ剤を使います。「洗濯で花粉は落とせますが、柔軟仕上げ剤には静電気の発生を抑える効果があります。静電気によって、吸い寄せられる花粉の付着を減らすことができるので、効果的です」(花王・福地さん)

室内干しですっきり乾かすには

花粉シーズンの室内干しのコツも教えていただきましょう。

「室内干しで問題となるのは、生乾き臭や室内でも浮遊している花粉です。まず、室内に湿気がこもらないよう、換気と除湿を十分に行いましょう。浴室乾燥機がある家庭なら、お風呂場で干すのがいいですね。浴室乾燥機がなくても換気扇を使うなどすれば、洗濯物を干す場所として適しています。

リビングで干す場合、室内に空気の流れができるよう注意し、エアコンのドライ(除湿)機能を併用するなどしましょう。室内の花粉対策には、空気清浄機を使ったり、エアコンに花粉吸着フィルターシートを取り付けると空気をきれいにすることができます」(カジタク・鈴木さん)

また、「ウエットタイプのフロア用おそうじシートで床の花粉を除去するなど、床に落ちた花粉対策も忘れずにしましょう」(花王・福地さん)

この季節は花粉の飛散が続きます。日々の生活面から工夫して、少しでも心地よく過ごしたいものです。
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参考資料など

取材協力/花王株式会社(https://www.kao.com/jp/)、アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)