気象条件によって症状が変化する
最近は4月並みに暖かくなる日もあり、花粉が辛いと感じている人も多いのではないでしょうか。
「スギ花粉は、スギの木がほとんどない都市部にも、森林地帯から風に乗って飛んできます。花粉症に悩む人が『症状が重い日と軽い日がある』と自覚しているように、スギ花粉の飛散量は、日や時間帯によって変化します。花粉の飛散量には、風の強さや風向き、気温や湿度などの気象条件が大きく関わっているのです」と、予報センター花粉コンテンツ担当の草田あゆみは解説します。
「スギ花粉は、スギの木がほとんどない都市部にも、森林地帯から風に乗って飛んできます。花粉症に悩む人が『症状が重い日と軽い日がある』と自覚しているように、スギ花粉の飛散量は、日や時間帯によって変化します。花粉の飛散量には、風の強さや風向き、気温や湿度などの気象条件が大きく関わっているのです」と、予報センター花粉コンテンツ担当の草田あゆみは解説します。
飛散量が増える天気とは
「スギは、2〜3月にかけて花が咲き、雄花から放たれた花粉が風に乗って雌花にたどりついて受粉する、風媒花(ふうばいか)です。マッチ棒の先ほど雄花の中には袋状の葯(やく)があり、大量の花粉が入っていて、以下の気象条件で、より花粉が飛散しやすくなります。
(1)晴れて暖かい
(2)風が強い
(3)乾燥している
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、上昇気流によって花粉は空高く舞い上がり、広範囲に広がります。そのため暖かい日、特に最高気温が15℃以上になるような日は要注意です。気温がグッと下がる日でも、前日の気温が高い場合は、開いたままの雄花から花粉が飛び出すことで飛散量が多くなる傾向があります。
また、風も重要な指標で、風速が9〜10m/sを超えるような日は特に注意が必要です。
さらに、乾燥する日も気をつけましょう。湿度が高いときは、花粉が湿気を吸って重くなるので飛散が軽減されがちですが、湿度が低くなって乾燥すると、飛散量は増します」(草田あゆみ)
(1)晴れて暖かい
(2)風が強い
(3)乾燥している
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、上昇気流によって花粉は空高く舞い上がり、広範囲に広がります。そのため暖かい日、特に最高気温が15℃以上になるような日は要注意です。気温がグッと下がる日でも、前日の気温が高い場合は、開いたままの雄花から花粉が飛び出すことで飛散量が多くなる傾向があります。
また、風も重要な指標で、風速が9〜10m/sを超えるような日は特に注意が必要です。
さらに、乾燥する日も気をつけましょう。湿度が高いときは、花粉が湿気を吸って重くなるので飛散が軽減されがちですが、湿度が低くなって乾燥すると、飛散量は増します」(草田あゆみ)
花粉が増加する時間帯
時間帯による飛散量の違いにも、気象が影響しています。
「その日の気象条件などによって変わりますが、一般的には昼前後と日没後に多くなる傾向があります。気温が上昇しはじめる午前中にスギ林から飛散した花粉が数時間後の昼前後に都市部に到達するためです。また、上空に上がった花粉が地上に落下してくる日没後のタイミングも花粉に注意しましょう。風が強いときは、夜でも飛散量が増えたりすでに飛散した花粉が再び舞い上がったりするため、油断はできません」(草田あゆみ)
「その日の気象条件などによって変わりますが、一般的には昼前後と日没後に多くなる傾向があります。気温が上昇しはじめる午前中にスギ林から飛散した花粉が数時間後の昼前後に都市部に到達するためです。また、上空に上がった花粉が地上に落下してくる日没後のタイミングも花粉に注意しましょう。風が強いときは、夜でも飛散量が増えたりすでに飛散した花粉が再び舞い上がったりするため、油断はできません」(草田あゆみ)
雨の次の日も要注意
「この時期、雨の降る前の日は気温が上がることが多くなります。雨が降ってから天気が回復すると、そこで開いた雄花から雨の時に飛散しなかった花粉が大量に飛び出します。さらに、一度建物の上や地面に落ちた花粉が気温の上昇によって巻き上げられて、飛散量が大幅に増加することがあります。翌日でなく朝に雨が止んで気温が上昇する場合でも、飛散量が増えるので、十分に気をつけましょう」(草田あゆみ)
花粉の飛散量が多いと予測される日は、外出を避けたり、マスクやメガネ、帽子などでガードしましょう。花粉症対策には、しっかり情報を集めて自衛することも大切です。
>>1時間毎のピンポイント花粉予想
花粉の飛散量が多いと予測される日は、外出を避けたり、マスクやメガネ、帽子などでガードしましょう。花粉症対策には、しっかり情報を集めて自衛することも大切です。
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