国内:福島県沖でM7.3 震度6強は1年8か月ぶり
13日(土)23時08分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3、深さ55kmの地震が発生し、北海道から近畿、中国地方にかけての広い範囲で揺れを観測しました。特に揺れが激しかったのが震源に近い宮城県から福島県にかけてで、宮城県蔵王町や福島県相馬市などで震度6強、宮城県石巻市や岩沼市、福島県福島市、郡山市などで震度6弱の激しい揺れに見舞われています。
国内で震度6強以上の揺れを観測するのは、2019年6月18日の山形県沖の地震以来です。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、震源の深さや断層の方向などから沈み込んでいる太平洋プレートの内部で発生したと推定されます。
» 関連記事 震度6強の地震で気象庁会見
国内で震度6強以上の揺れを観測するのは、2019年6月18日の山形県沖の地震以来です。
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、震源の深さや断層の方向などから沈み込んでいる太平洋プレートの内部で発生したと推定されます。
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発生から1週間程度は強い揺れに注意
気象庁は14日(日)1時過ぎに会見を行い、今回の地震は2011年3月の超巨大地震の震源域で発生しており、余震と考えられると述べました。2011年以降に東北の沖でマグニチュード7以上の地震はたびたび発生しており、2011年4月には宮城県沖でマグニチュード7.2の今回と似たタイプの地震が起きています。2016年11月の福島県沖の地震は深さがやや浅く、別タイプの地震です。
また、長周期地震動と呼ばれる波長の長い揺れも広範囲で観測され、福島県中通りでは最も強い「階級4」となりました。「階級4」ではビルなどの建物の中で、「立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。」状況が想定されています。
14日(日)10時時点で余震活動はそれほど活発ではなく、震度3の観測はマグニチュード7.3の地震の発生から28分後と43分後の2回のみです。ただ、地震発生から1週間程度は強い揺れに見舞われる可能性がありますので、室内の片付けなどを行う場合は、揺れた時すぐに安全を確保できるようにしてください。
また、急な斜面では土砂災害、積雪の多い地域では雪崩にも注意が必要です。
また、長周期地震動と呼ばれる波長の長い揺れも広範囲で観測され、福島県中通りでは最も強い「階級4」となりました。「階級4」ではビルなどの建物の中で、「立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。」状況が想定されています。
14日(日)10時時点で余震活動はそれほど活発ではなく、震度3の観測はマグニチュード7.3の地震の発生から28分後と43分後の2回のみです。ただ、地震発生から1週間程度は強い揺れに見舞われる可能性がありますので、室内の片付けなどを行う場合は、揺れた時すぐに安全を確保できるようにしてください。
また、急な斜面では土砂災害、積雪の多い地域では雪崩にも注意が必要です。
国内:鳥島近海でM5.3 過去には津波を引き起こす地震も
9日(火)16時08分頃、鳥島近海を震源とするマグニチュード5.3、深さ約39kmと推定される地震が発生しました。震源から陸地までが少し離れているため、最大震度は青ヶ島村で観測した震度1です。
鳥島近海は太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込んでいる伊豆・小笠原海溝に近く、しばしば大きな地震が発生します。プレート境界に近い所で発生する震源が浅いタイプと、少し離れた所で起きる震源が深いタイプに大別されます。
今回と同じような浅いタイプで最も強い地震は、詳しい記録が残る1919年以降に限ると、2006年に発生したマグニチュード6.8です。この地震では小さいながらも津波が発生し、伊豆諸島・三宅島で最大16cmを観測しました。また、1984年にはマグニチュード5.9の比較的小さな規模で津波が発生した記録が残っています。
大きな揺れを伴わずに津波を引き起こす、”津波地震”と呼ばれるケースがあるため、注意が必要な震源域です。
鳥島近海は太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込んでいる伊豆・小笠原海溝に近く、しばしば大きな地震が発生します。プレート境界に近い所で発生する震源が浅いタイプと、少し離れた所で起きる震源が深いタイプに大別されます。
今回と同じような浅いタイプで最も強い地震は、詳しい記録が残る1919年以降に限ると、2006年に発生したマグニチュード6.8です。この地震では小さいながらも津波が発生し、伊豆諸島・三宅島で最大16cmを観測しました。また、1984年にはマグニチュード5.9の比較的小さな規模で津波が発生した記録が残っています。
大きな揺れを伴わずに津波を引き起こす、”津波地震”と呼ばれるケースがあるため、注意が必要な震源域です。
世界:南太平洋でM7.7 バヌアツなどで津波観測
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は10回発生しています。最も大きなものは、南大西洋で発生したマグニチュード7.7の地震です。
日本時間の10日(水)夜に南太平洋・ローヤリティー諸島の南東沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。今年に入ってからは全世界で最も規模の大きな地震です。南北方向に圧力軸を持つ逆断層型のメカニズムと解析され、深さが約10kmと浅かったこともあり、津波が発生しています。
津波のエネルギーが最も伝わりやすい方角に当たったバヌアツのタンナ島では津波の高さが0.78mに達し、そのほか、ニュージーランドやニューカレドニアなどで津波を観測しています。幸い被害を及ぼすような津波にはならず、震源が島から少し離れていたため、揺れによる影響も出ていません。
震源付近では7日(日)にマグニチュード5クラスの地震が発生し、直前にはマグニチュード6クラスの地震が数回起きていました。本震と見られるマグニチュード7.7の地震の後も余震が頻発している状況です。
この領域はオーストラリアプレートと太平洋プレートの境界に当たり、地震活動が活発です。最近では2018年に少し北西側でマグニチュード7以上の地震が2回発生。少し古いもの1920年にマグニチュード8.1の記録が残っています。
» 関連記事 南太平洋でM7.7の地震
日本時間の10日(水)夜に南太平洋・ローヤリティー諸島の南東沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。今年に入ってからは全世界で最も規模の大きな地震です。南北方向に圧力軸を持つ逆断層型のメカニズムと解析され、深さが約10kmと浅かったこともあり、津波が発生しています。
津波のエネルギーが最も伝わりやすい方角に当たったバヌアツのタンナ島では津波の高さが0.78mに達し、そのほか、ニュージーランドやニューカレドニアなどで津波を観測しています。幸い被害を及ぼすような津波にはならず、震源が島から少し離れていたため、揺れによる影響も出ていません。
震源付近では7日(日)にマグニチュード5クラスの地震が発生し、直前にはマグニチュード6クラスの地震が数回起きていました。本震と見られるマグニチュード7.7の地震の後も余震が頻発している状況です。
この領域はオーストラリアプレートと太平洋プレートの境界に当たり、地震活動が活発です。最近では2018年に少し北西側でマグニチュード7以上の地震が2回発生。少し古いもの1920年にマグニチュード8.1の記録が残っています。
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参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。