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富士山に笠雲出現 天気下り坂のサイン 午後は雨が降り出す

2021/02/01 11:18 ウェザーニュース

今日1日(月)は富士山にかかる笠雲が現れています。
西から天気は下り坂で、東海は午後になるとにわか雨の可能性があり、遅い時間ほど雨が降りやすくなります。

夜は天気崩れる

笠雲が見えると天気が下り坂になることがあるといわれますが、今回もそのことば通り、西から前線や低気圧に伴う雲が広がってきています。
東海でも午後はだんだん雲が厚くなって、早いところでは雨が降り出す可能性があります。夜遅い時間ほど本降りの雨で、日付が変わる頃には激しく降る見込みです。

このあと外出する方は折りたたみ傘を持ってお出かけください。
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笠雲とは

笠雲のできる原理
笠雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、富士山に限らず高い山の山頂付近に出現することがあります。特に、
 ・「上空の風が強い」
 ・「湿った空気が存在する」

という状況の時に発生しやすくなります。

強い風が富士山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
高嶺星さん