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毎月30日は「みその日」 みそパワーで、寒い冬も元気はつらつ!

2021/01/30 12:19 ウェザーニュース

1月30日は「みその日」でもあります。「三十日」は「みそか」とも読めることから、1月に限らず、毎月30日を「みその日」と、全国味噌工業協同組合連合会が定めているのです。30日がない2月は、月末が「みその日」です。

寒い日が続く1月から2月は、温かいみそ汁がひときわおいしく感じる時季でもあります。1月の「みその日」にちなみ、みその健康効果などについて見ていきましょう。

肥満やがんの予防にも効果あり!?

みそは「畑の肉」ともいわれる大豆を主原料にした発酵食品です。含まれる栄養分は豊富で、みその健康効果は医学的にも研究され、実証されているものもあります。少し紹介しましょう。

▼みその色素成分であるメラノイジンには、食後の血糖値の急上昇を抑える働きがある。
▼大豆に含まれるイソフラボンには、女性の糖尿病のリスクを軽減する働きが期待できる。
▼イソフラボンが女性の更年期のほてりや発汗などの症状を抑える。
▼みそなどの大豆食品には、肥満などの原因にもなる中性脂肪とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らす効果がある。
▼みそを摂取することで、乳がん、胃がん、肺がん、肝がん、大腸がんなどのがんになるリスクが下がったというデータがある。
▼みそに含まれるサポニンやイソフラボンなどの抗酸化成分が、抗酸化力を補う働きをする。これによって、体の老化を防ぐ効果を期待できる。

ほかにもまだありますが、これらだけを見ても、「みそパワー、すごい!」と思うでしょう。

コーンやモッツァレラチーズのみそ汁も

みそを使った料理でまず思いつくのは、やはりみそ汁でしょう。

豆腐、油揚、ワカメ、長ネギ、ナメコ、ダイコンなどの定番の具ももちろんよいのですが、意外なところでは、レタス、トマト、コーン、モッツァレラチーズ、サバの水煮などもおすすめです。

たとえば「コーンとみそ汁って、合うの?」と思う人は、みそラーメンによくコーンが載っていることを考えると、その疑問も氷解するのでは!?

「深川めし」は江戸っ子のおすすめ?

みそ汁以外にも、みそ炒め、みそ煮込みうどん、みそ焼きおにぎりなど、みそは多くの料理に活用できます。

東京の深川(ふかがわ)には、「深川めし」という名物料理があります。
 
深川めしは、アサリなどの貝のむき身とネギなどをみそで煮込み、汁ごとかけたご飯で、江戸時代に漁師町だった深川で食べられ始めたといわれます。(みそ汁をかけない、煮込みタイプの深川めしもあります)

寒さが身に染みるこの時季、温かいみそ汁やみそ料理を食べて、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスに負けず、元気に過ごしたいものです。
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参考資料など

『1日2杯のみそ汁で健康寿命を延ばす!』(著者/渡邊敦光・浜内千波、ナツメ社)、『みそ活』(著者/平山由香、京阪神エルマガジン社)、『あたらしい栄養事典』(監修/田中明・蒲池桂子、日本文芸社)