なぜ、みかんを食べると黄色くなるのでしょうか? 野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に伺いました。
黄色くなる成分は?
「当院でもみかんをたくさん食べたお子さんの手が黄色くなったことを心配して受診されるケースがあります。
みかんには、β-カロチンなどと同じカロテノイド色素の一種である黄色のβ-クリプトキサンチンが豊富に含まれています。このβ-クリプトキサンチンは皮下の脂肪組織などに蓄積されるので、多量に摂取することで手のひらや足の裏などが黄色くなることがあるのです」(野村先生)
ただし、あまり神経質になる必要はないと野村先生は言います。
「こうした症状は『柑皮症(かんぴしょう)』と呼ばれますが、特に治療などは必要なく、やがて自然にもとに戻ります。
それほどの量を食べていないのに手が黄色くなる場合は、他の病気が隠れている可能性も考えられますが、β-クリプトキサンチンやβ-カロチン自体は皮膚の乾燥を防ぐなど有用な成分なので、冬場に健やかな肌を維持するためにも、みかんなどの柑橘類を適度に食べることをオススメします」(野村先生)
みかんには、β-カロチンなどと同じカロテノイド色素の一種である黄色のβ-クリプトキサンチンが豊富に含まれています。このβ-クリプトキサンチンは皮下の脂肪組織などに蓄積されるので、多量に摂取することで手のひらや足の裏などが黄色くなることがあるのです」(野村先生)
ただし、あまり神経質になる必要はないと野村先生は言います。
「こうした症状は『柑皮症(かんぴしょう)』と呼ばれますが、特に治療などは必要なく、やがて自然にもとに戻ります。
それほどの量を食べていないのに手が黄色くなる場合は、他の病気が隠れている可能性も考えられますが、β-クリプトキサンチンやβ-カロチン自体は皮膚の乾燥を防ぐなど有用な成分なので、冬場に健やかな肌を維持するためにも、みかんなどの柑橘類を適度に食べることをオススメします」(野村先生)
1日の目安は何個ぐらい?
では、1日に何個ぐらいが適量なのでしょうか? 管理栄養士の柴田聡美さんに聞きました。
「みかんには、β-クリプトキサンチンや風邪の予防などに役立つビタミンCをはじめ、疲労回復に効果的なクエン酸、便秘予防になる食物繊維など、多くの栄養成分が含まれています。
とはいえ、果物には糖質も含まれているので、食べ過ぎには注意してください。温州みかんの場合は可食部100g当たり、11g前後の糖質量になります」(柴田さん)
【温州みかんの糖質量】
・じょうのう、早生、生=11.2g
・じょうのう、普通、生=11.0g
・砂じょう、早生、生=10.9g
・砂じょう、普通、生=11.1g
出典/日本食品標準成分表2015年版(七訂)
「厚生労働省が推進する健康日本21では、健康な人の場合、果物の摂取量として、1日200g(可食部)以上が目標として設定されているので、温州みかんMサイズ(120g)であれば、2個を目安にすると良いでしょう」(柴田さん)
昔からみかんといえば「風邪予防」が知られています。旬を味わって、冬に負けず過ごしましょう。
>>この先1週間の風邪予防指数
「みかんには、β-クリプトキサンチンや風邪の予防などに役立つビタミンCをはじめ、疲労回復に効果的なクエン酸、便秘予防になる食物繊維など、多くの栄養成分が含まれています。
とはいえ、果物には糖質も含まれているので、食べ過ぎには注意してください。温州みかんの場合は可食部100g当たり、11g前後の糖質量になります」(柴田さん)
【温州みかんの糖質量】
・じょうのう、早生、生=11.2g
・じょうのう、普通、生=11.0g
・砂じょう、早生、生=10.9g
・砂じょう、普通、生=11.1g
出典/日本食品標準成分表2015年版(七訂)
「厚生労働省が推進する健康日本21では、健康な人の場合、果物の摂取量として、1日200g(可食部)以上が目標として設定されているので、温州みかんMサイズ(120g)であれば、2個を目安にすると良いでしょう」(柴田さん)
昔からみかんといえば「風邪予防」が知られています。旬を味わって、冬に負けず過ごしましょう。
>>この先1週間の風邪予防指数