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週末、関東は雪?雨?
地上付近の冷気次第

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2021/01/22 17:51 ウェザーニュース

この週末は本州の南を低気圧が通過します。いわゆる「南岸低気圧」と呼ばれる進路で、関東でも雨が雪に変わる可能性があります。

ウェザーニュースでは、23日(土)の夜遅くから24日(日)朝に東京都心でも雪の降る可能性があるとみていて、23区内でも屋根などに積雪の可能性があると予想しています。

雨と雪の境目の予想が難しいパターンですが、それを左右するのが地上付近(大気下層)の気温となります。注目のポイントを解説します。

低気圧の進路がやや南に 暖気の影響を受けづらく

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予想天気図 24日(日)9時
関東の南を低気圧が通過する際には、低気圧が北から引き込む寒気と、南から引き込む暖気によって、気温が上下どちら方向にも振れやすくなります。

今日22日(金)時点の予想では、当初の予想よりも低気圧が南を離れて通る可能性が高まったため、降水量は少なくなる予想となった一方、寒気の影響を受けやすくなったと考えられます。

低気圧の接近に伴い、地上付近では栃木方面から埼玉、東京方面に向けて、冷気が引き込まれる見込みです。この冷気次第で、雨が雪に変わるかどうかが左右されることになりそうです。23日(土)夜から24日(日)午前中にかけてが最も注目すべき時間帯と言えそうですが、午後も念のため注意が必要です。

未明から朝にかけては、東京タワーの展望台ほどの高さでも気温が0℃以下となる可能性があり、そうなると地上でも雪になる可能性が高いと言えます。降水の強さや風向き、湿度なども、雪か雨かを左右する要因になります。

ウェザーニュースの予想は

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1月24日(日)朝6時 天気分布予想
23日(土)の東日本は、早い所では朝から、多くの所では昼頃から雨が降り始めます。内陸の地域では降り始めから雪のところがあり、東京や埼玉など首都圏でも23日(土)夜以降は雨が雪に変わる可能性があります。

ウェザーニュースでは、東京23区でも屋根や草木にうっすらと雪の積もる可能性があると予想していますが、車道に雪が積もって大雪となるほどの降り方にはならないと予想しています。

高速道路などが通行止めになったり、バスなどの遅延や運休、ポイント故障や架線凍結による電車の運転見合わせなど、交通機関に影響が出る可能性があります。また、積雪や路面凍結でスリップ事故や転倒なども懸念されます。日曜はなるべく外出しない方が無難です。

関東北部や甲信、東北南部では大雪となる可能性があり、本格的な積雪となる可能性があります。車の運転は決して無理をせず、買い出しなどは計画的に行うようにしてください。
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