原因はハイドロプレーニング現象と路上の砂や土
「車がスリップするおもな原因は、ハイドロプレーニング現象と、砂や土の多い路面です。ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水が入り込んでしまい、運転のコントロールがきかなくなる状態のことです。雨天時や積雪時の道路、凍結した路面などで起きがちです。ハイドロプレーニング現象が起きるとハンドルやブレーキが正しく機能しなくなり、車が制御不能な状態に陥ってしまいます。
砂や土の多い路面も水と同様、スリップしやすい要素です。タイヤの溝やタイヤと路面の間に入り込むことでタイヤのグリップ性能が低下し、ハイドロプレーニング現象と同じように車の制御が難しくなります。とくに雨や雪の降り始めは路面に砂や土などが浮いてスリップしやすくなりますので、注意が必要です」(ラビット)
砂や土の多い路面も水と同様、スリップしやすい要素です。タイヤの溝やタイヤと路面の間に入り込むことでタイヤのグリップ性能が低下し、ハイドロプレーニング現象と同じように車の制御が難しくなります。とくに雨や雪の降り始めは路面に砂や土などが浮いてスリップしやすくなりますので、注意が必要です」(ラビット)
車がスリップしてしまったときの対処法
万が一車がスリップしてしまったら、ドライバーは何をすべきで、何をしてはいけないのか。どんな対処法があるのでしょうか。
(1)アクセル・急ブレーキは踏まない
「まずやってはいけないのは、アクセルと急ブレーキを踏むことです。スリップ時、タイヤが地面をグリップしていない状態でアクセルを踏んでも加速しません。しかし、アクセルを踏み込んでしまうとグリップ力が戻ったときに急加速してしまうことになり、前を走る車に追突したり、ハンドル操作が追いつかずにカーブから飛び出したりしてしまう可能性があります。
急ブレーキはそれ以上に危険です。タイヤがロックされてしまうため、グリップ力が戻った時点でさらにスリップが起き、完全に制御不能な状態に陥ります。立て直すことは難しく、通常の方法で止まることができなくなってしまいます。スリップしたとき反射的に急ブレーキを踏んでしまうと、大きな事故につながる危険性が極めて高まります」(ラビット)
(2)急ハンドルは控える
「スリップしたときに急にハンドルを切ると、タイヤのグリップ力が戻ったとき、いきなり思わぬ方向に車が方向転換します。スリップすると急にハンドルが軽くなりますので、このときに大きくハンドルを回さないように気をつけてください」(ラビット)
(3)パニックでも極端な操作をしない
「スリップしてしまったときでも、パニックに陥ってアクセル・ブレーキ・ハンドルとも、極端な操作をしないように気をつける必要があります。まず落ち着いて状況を見きわめ、タイヤのグリップ力が戻るのを待つことが肝心です。多くの場合、グリップ力は少しずつ回復します。
大きくスリップした際は、何もしないままでは車がスピンしてしまうことがあります。その場合は「カウンターステア」という操作が有効で、後輪が右側にスリップしていたらゆっくりとハンドルを右に、左側にスリップしていたらゆっくりとハンドルを左に操作しましょう。スリップが収まってきたら、ハンドルを少しずつ戻します」(ラビット)
前輪がスリップすると制御するのはかなり難しくなりますが、通常の運転をしていれば前輪がスリップすることはほとんどないとのことです。
(1)アクセル・急ブレーキは踏まない
「まずやってはいけないのは、アクセルと急ブレーキを踏むことです。スリップ時、タイヤが地面をグリップしていない状態でアクセルを踏んでも加速しません。しかし、アクセルを踏み込んでしまうとグリップ力が戻ったときに急加速してしまうことになり、前を走る車に追突したり、ハンドル操作が追いつかずにカーブから飛び出したりしてしまう可能性があります。
急ブレーキはそれ以上に危険です。タイヤがロックされてしまうため、グリップ力が戻った時点でさらにスリップが起き、完全に制御不能な状態に陥ります。立て直すことは難しく、通常の方法で止まることができなくなってしまいます。スリップしたとき反射的に急ブレーキを踏んでしまうと、大きな事故につながる危険性が極めて高まります」(ラビット)
(2)急ハンドルは控える
「スリップしたときに急にハンドルを切ると、タイヤのグリップ力が戻ったとき、いきなり思わぬ方向に車が方向転換します。スリップすると急にハンドルが軽くなりますので、このときに大きくハンドルを回さないように気をつけてください」(ラビット)
(3)パニックでも極端な操作をしない
「スリップしてしまったときでも、パニックに陥ってアクセル・ブレーキ・ハンドルとも、極端な操作をしないように気をつける必要があります。まず落ち着いて状況を見きわめ、タイヤのグリップ力が戻るのを待つことが肝心です。多くの場合、グリップ力は少しずつ回復します。
大きくスリップした際は、何もしないままでは車がスピンしてしまうことがあります。その場合は「カウンターステア」という操作が有効で、後輪が右側にスリップしていたらゆっくりとハンドルを右に、左側にスリップしていたらゆっくりとハンドルを左に操作しましょう。スリップが収まってきたら、ハンドルを少しずつ戻します」(ラビット)
前輪がスリップすると制御するのはかなり難しくなりますが、通常の運転をしていれば前輪がスリップすることはほとんどないとのことです。
タイヤのチェックも大切
対処法を知っておくことも大事ですが、それ以上に大切なのはスリップしないよう気をつけて運転することです。スリップを防止するには次のポイントに注意を払いましょう。
(1)雨天時や濡れている路面、砂や土の多い路面を走行するときは速度を抑える。カーブを曲がるときに急旋回をしない。
(2)タイヤの空気圧、残り溝があるか、ヒビが入っていないかをチェックする。
「雨の日や雪の日は、先行車との距離をいつもの2倍程度にすることも心がけましょう。スタッドレスタイヤは雪道では効果がありますが、雨の日や雪が溶けかかり、シャーベット状になった路面などは、逆にハイドロプレーニング現象が発生しやすいので要注意です」(ラビット)
雨や雪の日は自家用車のタイヤをチェックし、急なハンドル・ブレーキ操作を控えるなど、通常よりも安全な運転を心がけましょう。なにより「自分の技量では、今日は危ない」と感じたら、運転そのものを控えることも大切です。
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(1)雨天時や濡れている路面、砂や土の多い路面を走行するときは速度を抑える。カーブを曲がるときに急旋回をしない。
(2)タイヤの空気圧、残り溝があるか、ヒビが入っていないかをチェックする。
「雨の日や雪の日は、先行車との距離をいつもの2倍程度にすることも心がけましょう。スタッドレスタイヤは雪道では効果がありますが、雨の日や雪が溶けかかり、シャーベット状になった路面などは、逆にハイドロプレーニング現象が発生しやすいので要注意です」(ラビット)
雨や雪の日は自家用車のタイヤをチェックし、急なハンドル・ブレーキ操作を控えるなど、通常よりも安全な運転を心がけましょう。なにより「自分の技量では、今日は危ない」と感じたら、運転そのものを控えることも大切です。
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