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富士山の雪は見る間に少なく 秋から続く少雨で大井川は取水制限も

2021/01/15 10:49 ウェザーニュース

12日(火)の南岸低気圧通過で久々に雪化粧をした富士山でしたが、ここ数日の暖かさもあり、あっという間に雪が少なくなりました。静岡県富士宮市から見た富士山の様子でも、雪は筋のように残っているだけで、山肌が目立つ状況です。

静岡県内では昨秋から降水量の少ない状況が続いており、この影響で気温が下がっても富士山には雪がなかなか降らず、雪化粧をした姿を見る機会が減っています。時々通過する低気圧の影響で雪が降っても薄く積もるだけなため、風で飛ばされたり溶けたりするなどして、すぐに消えてしまう状況です。

少雨により大井川水系で取水制限開始

静岡県の昨秋からの降水量
昨年10月21日から今年1月13日までに観測された降水量は、静岡市で56.0mm、浜松市で80.0mmなど平年の20~30%程度となっています。富士山に近い、富士市は平年のわずか17%です。静岡地方気象台は今後、1か月程度は雨の少ない状況が続くとして、「少雨に関する気象情報」を発表しました。

▼10月21日~1月13日までの降水量
 ( )内は平年比
 静岡 56.0mm(21%)   
 浜松 80.0mm(34%)
 富士 48.0mm(17%)
 井川 111.5mm(29%)

少雨の影響で大井川水系の水位が低下し、長島ダムの貯水率は49%と最近10年では2019年に匹敵する少なさとなっています。今日15日(金)の9時からは焼津市や掛川市など7市を対象とした上水道5%、工業用水と農業用水は10%の第1段階の取水制限を開始しています。

静岡県内で次にまとまった降水が予想されるのは、23日(土)頃と見られます。富士山の姿を気にしつつ、節水も心がけるようにしましょう。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
スカイさん