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いちごはヘタの取り方を間違えると、栄養が大幅ダウン?

2021/01/15 05:42 ウェザーニュース

1月15日は「いちごの日」。店頭には真っ赤でみずみずしい、いちごが目立っています。
いちごを食べる際、ヘタを取りますが、このヘタの取り方によっていちごが持つ栄養分が大きく左右されるそうです。詳しい話を、管理栄養士の柴田聡美さんに伺いました。

いちごの栄養はヘタの真下に集中

いちごは、風邪予防などに効果があるとされているビタミンCが果物の中でもトップクラスだそうです。

「いちごにはミカンの約4倍のビタミンCが含まれています。1粒20gほどのいちごであれば、8粒食べれば1日分のビタミンCが摂れると言われるほどです。

この栄養分ですが、いちごはヘタがついている茎から栄養が送られてきて実が大きくなります。送られた栄養はヘタの真下から周辺にまず集中し、そこから全体に回っていくわけです。だから、いちごで一番栄養がある場所はヘタの真下と周辺ということになるのです」(柴田さん)

ヘタの周辺は色が薄くてすっぱいという印象があるので、敬遠してしまいがちですが、栄養が詰まっているのであれば、積極的に食べたいですね。

ヘタの取り方で栄養価が大幅減

「いちごの栄養分をなるべく摂れるようにするためには、まずヘタを取る前にさっと水洗いすることが必要です。ヘタを取ってから水洗いするとヘタを取った部分からビタミンCが流れ出す可能性があるからです。

洗ったら、ヘタはナイフや包丁で切り取らないようにしてください。刃物で切ると、ヘタと一緒に周辺の栄養が集中している部分まで切れてしまいます。これでは栄養分を捨ててしまうことになります。

ヘタを指でつまんで軽くねじるようにすると、ヘタだけがきれいに取れます。またピーラーの横についている、ジャガイモなどの芽を取り去る部分でヘタの部分だけえぐる方法や、小さめのフォークでヘタをはさんで持ち上げて取る方法などもおすすめです」(柴田さん)

ポリフェノールは牛乳と一緒に摂る

また、効果的に栄養が摂れる食べ方もあるそうです。

「いちごにはポリフェノールの一種、『アントシアニン』が含まれています。アントシアニンは脂質と一緒に摂ると吸収率が2~3倍アップする性質があるので、食べる際には、練乳や牛乳と合わせましょう。とてもおいしく効率的にアントシアニンを摂ることができます」(柴田さん)

いちごはこれから旬を迎えて価格もお手ごろになってきます。ぜひたっぷり食べてこの冬を乗り切りましょう。
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