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週刊地震情報 2021.1.3 年の瀬の12月30日に関東グラリ 最大震度4の地震発生

2021/01/03 11:24 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると減少しました。震度3以上の地震は2回発生しています。この期間は東日本、北日本の太平洋側で地震が多くなりました。(12月28日~1月3日10時の集計)

国内:茨城県沖でM5.2 広い範囲で震度4を観測

茨城県沖の地震
2020年の年の瀬、30日(水)9時35分頃、茨城県沖を震源とするマグニチュード5.2、深さ約56kmと推定される地震が発生しました。この地震で関東や東北南部の広い範囲が揺れに見舞われ、茨城県水戸市や日立市、土浦市、栃木県益子町、千葉県野田市、福島県白河市などで最大震度4、東京都千代田区でも震度3を観測しています。(震源は速報値の茨城県北部から暫定値で茨城県沖に変更されています)

茨城県沖を震源とする地震で震度4以上を観測したのは2020年11月22日以来です。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、この地域で多く見られるパターンでした。

茨城県の北部沿岸の深さ50~60kmは太平洋プレートが沈み込む境界に近く、プレートの境界付近で発生した可能性が高いと考えられます。

今回の震源付近は地震が非常に多く、マグニチュード5を上回る地震が目立ちます。2016年7月や2012年3月には最大震度5弱を観測する地震も起きており、普段から注意が必要な地域です。

国内:年明け早々、伊豆諸島で最大震度4の地震

新島・神津島近海の地震
年が明けて間もない1月1日(金)1時53分頃、新島・神津島近海を震源とするマグニチュード4.7、深さ約12kmの地震が発生しました。この地震で伊豆諸島・利島で最大震度4、新島で震度3を観測しています。

去年12月18日に発生したマグニチュード5.0で最大震度5弱を観測した地震の震源と非常に近く、一連の活動の一環と考えられます。

年末になって活動が落ち着いていた所で発生し、発生後の数時間程度は震度1を観測するような地震が相次ぎました。2日(土)以降も弱い地震の発生は続いており、震源に近い利島や新島などは念のため注意が必要です。

世界:クロアチアで過去最大級のM6.4

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しました。最も大きなものは南米チリ沖で発生したマグニチュード6.7の地震です。

もうひとつが日本時間の12月29日(火)にクロアチアで発生したマグニチュード6.4の地震になります。震源が約10kmと浅く、震源付近では強い揺れに見舞われました。多くの建物の倒壊が発生し、複数の亡くなった方が出ています。

クロアチア国内のマグニチュード6.4は近代の地震計によって観測されるようになってからは最大の地震です。クロアチアはユーラシアプレート上に位置しており、地震がそれほど多い地域ではありません。ただ、北西から南東方向に伸びる断層があると考えられ、今回の地震のメカニズムは断層の方向と一致する、横ずれ型と解析されています。

この地震が発生する1日前には北東に少し離れた所でマグニチュード5.2の地震が発生しており、前震ー本震型であった可能性があります。
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参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。