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2021年の主な天文現象 日本では皆既月食と部分月食あり

2021/01/05 15:57 ウェザーニュース

2020年は日食があった他、火星が地球に大接近したり、木星と土星が397年ぶりに超大接近するなど、たくさんの天体イベントがありました。

2021年はどうなるのか?日本で観測できる主な天文現象をご紹介します。気になる現象がある方は、ご自身のカレンダーに日付を記録して見逃さないようにするのもおすすめです。

5月26日は「皆既月食」

皆既月食の様子
5月26日は2021年で最も近い満月で、日本全国で「皆既月食」が見られます。月食は太陽、地球、月が一直線に並んだ満月の時に起こり、太陽に照らされた地球の本影に月がすっぽり入った際に「皆既月食」となります。私たちから見ると、写真のように赤っぽい満月の姿に見えます。

今回、北海道や東北地方、中部地方の西部、西日本では、月が欠けた状態で昇ってくる「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」となる予想です。

▼月食のスケジュール
半影食のはじめ 17時46.2分
部分食のはじめ 18時44.6分
皆既食のはじめ 20時09.4分
皆既食の最大  20時18.7分
皆既食の終わり 20時28.0分
部分食の終わり 21時52.8分
半影食の終わり 22時51.2分

南東方向の比較的空の低い位置で皆既食の最大を迎えます。南東方向の空が開けた位置から観測するのが良さそうです。

11月19日はかなり深い「部分月食」

11月19日には日本全国で「部分月食」が見られます。月のほとんどの割合が地球の影の中に入り込む、とても「深い」部分月食です。北海道や東北北部をのぞく地域では「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」となります。

▼月食のスケジュール
半影食のはじめ 15時00.4分
部分食のはじめ 16時18.4分
食の最大    18時02.9分
部分食の終わり 19時47.4分
半影食の終わり 21時05.5分

東方向の空の低い位置で部分食を迎えるため、東の空が開けた場所を予め把握しておくのがおすすめです。

2021年の流星群スケジュール

三大流星群の中では、8月の「ペルセウス座流星群」が大変良い観測条件となりそうです。極大の時刻が夜明け前の時間帯に加えて、月明かりの影響もないため、多くの流星の出現が期待できます。

▼極大日(極大時刻)
・1月3日(23時頃) しぶんぎ座流星群
・4月22日(22時頃) 4月こと座流星群
・5月6日(11時~12時頃) みずがめ座η(エータ)流星群
・7月30日(15時頃) みずがめ座δ(デルタ)南流星群
・8月13日(4時頃) ペルセウス座流星群
・10月10日(18時頃) おうし座南流星群
・10月21日 オリオン座流星群
・11月12日 おうし座北流星群
・11月18日(2時頃) しし座流星群
・12月14日(14時頃) ふたご座流星群