facebook line twitter mail

北陸は局地的に積雪が急増 元日は風が強まり吹雪にも警戒

2020/12/31 20:48 ウェザーニュース

活発な雪雲が通過している北陸は局地的に積雪が急増中です。年が変わる頃から一旦、落ち着いていた風が再び強まるため、大雪・吹雪のおそれがあります。

引き続き、積雪による交通障害(立ち往生に起因する大規模な車両滞留など)や、吹雪による視界不良、小屋などの倒壊、着雪による停電などのおそれがあるため、厳重な警戒が必要です。除雪作業を行う際は十分な安全確保を行ってください。

日本海側は局地的に雪が強まる

31日(木)20時の積雪
夜になり北陸や岐阜県の飛騨地方などを活発な雪雲が次々に通過し、局地的に雪が強く降っています。20時までの1時間で新潟県魚沼市・小出で8cm、岐阜県白河村で6cmの雪が積もり、短時間で積雪が急増している状況です。

20時の各地の積雪は、新潟県津南町が179cm、魚沼市・小出は128cm、岐阜県白川村114cm、秋田県横手市116cmなどとなっています。積雪1m以上の所が増えてきました。

元日の東北は大雪に加え吹雪のおそれ

1月3日(日)夕方までの積雪の予想
年が明けてからも北陸や北日本の大雪は続き、北陸~東北の内陸部では市街地も含め新たに50cm以上の積雪が予想されます。特に雪の量が多くなるのは、12月中旬にも記録的な大雪となった北陸・長野北部の山沿いで、1月3日(日)にかけてさらに1m前後の雪が積もる見込みです。

北海道は元日の午前中に上空5000m付近で-45℃以下の非常に強い寒気が通過する影響で大気の状態が不安定になります。短時間に雪が激しく降って、積雪が急増するおそれがあります。

雪が小康状態になるタイミイングを見計らい、屋根からの落雪や、除雪装置の取り扱いなど、安全を十分に確保した上で除雪作業を行うようにしてください。
» GPS検索 ピンポイント予報

寒波が落ち着くまで立ち往生や停電への備えを

年越し寒波による雪・風のピーク
元日朝からは雪に加え、東北を中心に風が再び強まり、吹雪による視界不良となる所があります。雪も断続的に続いて、少なくとも2日(土)いっぱいは大雪に警戒が必要です。

短期間に大量の雪が降る状況で、動けなくなる車が出ると、大規模な立ち往生につながります。年明けにかけての車での移動は極力避け、やむを得ない場合も、冬用タイヤや滑り止め、スタックした時の装備などを行い、最新の気象情報や道路交通情報、運行情報をしっかりと確認の上、慎重な行動をお願いします。

また、湿った雪が大量に降ることで、送電施設に影響が及び、停電の発生することもあります。暖房が使用出来なくなった場合に備えて、電気以外の暖房器具やカイロを準備する、懐中電灯を準備などの対策を念のため行っておくと良さそうです。
» このあとの積雪予想を確認(会員限定)

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ヨッシー@さん