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年越し寒波の大雪エリアは北陸へ 年始にかけて1m前後の新たな積雪に警戒

2020/12/31 16:47 ウェザーニュース

年越し寒波による影響が続いています。西日本の雪は峠を越えつつあるものの、北陸から北日本は年始にかけて大雪が続く見込みです。

引き続き、積雪による交通障害(立ち往生に起因する大規模な車両滞留など)や、吹雪による視界不良、小屋などの倒壊、着雪による停電などのおそれがあるため、厳重な警戒が必要です。除雪作業を行う際は十分な安全確保を行ってください。

日本海側は局地的に雪が強まる

福井県福井市の様子
上空の寒気の中心が東に移動するに連れて、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雪雲は近畿北部から北陸へと移動しています。また、若狭湾から流れ込んだ活発な雲は、濃尾平野まで広がり、名古屋など東海地方も雪です。

16時までの6時間で新たに降った雪の量は、秋田県湯沢市で22cm、新潟県十日町市で18cm、富山県高岡市・伏木で16cmを観測しています。東海道新幹線の要所、岐阜県関ケ原でも積雪が13cmまで増加しました。

北陸などの山沿いは年始にかけ1m前後の積雪増加も

1月3日(日)夕方までの積雪の予想
鳥取県や兵庫県の大雪警報が解除されるなど、西日本の大雪は峠を越えるものの、北陸から北日本は年始も続き、内陸部では市街地も含め新たに50cm以上の積雪が予想されます。

特に雪の量が多くなるのは、12月中旬にも記録的な大雪となった北陸・長野北部・群馬北部の山沿いです。16時現在の積雪は新潟県津南町で、179cm、群馬県みなかみ町・藤原で152cmまで増えており、さらに1m前後の雪が積もる可能性があります。

雪が小康状態になるタイミイングを見計らい、屋根からの落雪や、除雪装置の取り扱いなど、安全を十分に確保した上で除雪作業を行うようにしてください。
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寒波が落ち着くまで立ち往生や停電への備えを

年越し寒波による雪・風のピーク
年越し寒波に伴う強い雪や風は、北陸から北の日本海側を中心に1月2日(土)いっぱいは続く見込みです。

短期間に大量の雪が降る状況で、動けなくなる車が出ると、大規模な立ち往生につながります。年明けにかけての車での移動は極力避け、やむを得ない場合も、冬用タイヤや滑り止め、スタックした時の装備などを行い、最新の気象情報や道路交通情報、運行情報をしっかりと確認の上、慎重な行動をお願いします。

また、湿った雪が大量に降ることで、送電施設に影響が及び、停電の発生することもあります。暖房が使用出来なくなった場合に備えて、電気以外の暖房器具やカイロを準備する、懐中電灯を準備などの対策を念のため行っておくと良さそうです。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ふくろう大好き少年さん