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今季最強クラスの年越し寒波で停電や物流に影響の可能性も 備えは火曜日のうちに

2020/12/28 16:36 ウェザーニュース

明後日30日(水)以降、日本列島には今季一番の強い寒気が流れ込んで、冬型の気圧配置が強まります。

年越しは大雪・荒天・厳しい寒さとなり、その影響は年始にかけて続く見込みです。

ひと冬に一度あるかないかのレベルの寒気

29日(火)〜30日(水)にかけて北日本と本州南岸をそれぞれ低気圧が通過し、その通過後には上空に強い寒気が流れ込みます。

寒気のピークは大晦日31日(木)〜元日1日(金)で、西日本の上空1500m付近でー12℃前後という、ひと冬に一度あるかないかのレベルの寒気になると見られます。

西日本の日本海側や東シナ海側で雪の降る所が多く、広島や鹿児島など瀬戸内・太平洋側でも雪の予想が出ています。

普段それほど雪が降らないところでも、場所によっては積雪のリスクがあるため、冬タイヤの準備など事前の備えは明日のうちに済ませるようにしてください。

また、西日本では湿った雪の着雪により停電が発生する可能性もあります。

JPCZで狭い範囲に雪が集中も

北日本には、さらに一段強いー15℃以下の寒気が流れ込み、その一方で日本海の海水温が平年より高めなため、温度差が大きくなることで雪雲が発達しやすくなります。

ここに異なる風がぶつかり合うJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されると、雪雲が同じところに次々と流れ込み続け、狭い範囲に強い雪が集中することがあります。

山沿いでは24時間で1m以上、平野部でも50cmを超えるような大雪となり、さらに風も強まるため暴風や吹雪に警戒が必要です。

大雪や吹雪で鉄道・道路・航空といった交通機関に大きな影響が出るおそれがあり、物流への影響も懸念されます。

雪対策はもちろん、充電や食料の備蓄なども考慮してください。
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