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「サンタさんは本当にいるの?」 その問いにどう答える?

2020/12/24 05:50 ウェザーニュース

ウェザーニュースで2018年に実施した「サンタさん、いると思う?」というアンケートでは、「昔はいると思っていた」が最多の40%、次いで僅差で「サンタさんはいます!」が37%という結果になりました。

地域や年代、性別の差は小さく、「大人になっても、善き行いをしていたらサンタは来てくれます」「誰もの心の中にサンタはいます」といった声が寄せられました。

では、あなたが「サンタさんは本当にいるの?」と聞かれたら、何と回答しますか?

毎年再掲載される手紙と回答

「サンタクロースはいるの? いないの?」 
という疑問は世界中の親子たちにとって、永遠のQ&Aとなっているのではないでしょうか。

「雨は降るの?降らないの?」
日頃、多くの皆さまが気になる天気“見解”をお伝えしているウェザーニュースから、世のお父さん、お母さんの皆様にお子さんが気になるサンタ”見解”の完璧な事例をご紹介させていただきます。

その昔、同じ疑問をもった8歳の女の子が、米国ニューヨークの新聞『ザ・サン』に手紙を出しました。今でもこの季節になると、米国の新聞各紙に120年前の手紙と回答が再掲載されるのです。一部を抜粋し紹介します。

【手紙】
「こんにちは、新聞社のひと。私は8歳の女の子です。友だちがサンタクロースはいないと言うのです。パパが「わからなかったら『ザ・サン』に聞いたら?」と言うので、本当のことを教えてください。サンタクロースはいるのですか? ヴァージニア・オハロンより」


【回答】
「ヴァージニア、それは友だちのほうが間違っているよ。きっと何でも疑いたがる年頃で、見たことがないものは信じられないんだ。自分のわかることだけが全部だと思っているんだね」


回答したのは『ザ・サン』の新聞記者です。子どもにもわかる平易な言葉を使って、サンタさんがいることを証明しようとします。
「サンタクロースがいないということは、子どもの素直な心も、ものごとを楽しむ心も、人を好きになる心も、みんなないことになる。見たり聞いたり触ったりすることでしか楽しめなくなるし、世界をいつも温かくしてくれる子どもたちのまぶしい輝きも消えてなくなってしまうだろう」

回答者は女の子の感情に訴えかけます。

「サンタクロースは人の目には見えない。けれども、それでサンタクロースがいないことにもならない。本当に大切なものは子どもにも大人にも、誰の目にも見えないものなんだ。妖精が原っぱで遊んでいるところを見た人がいるかな? そう、いないよね。でも、それでいないと決まったわけじゃないよね」

そして最後にサンタさんはいると断言します。

「ヴァージニア、これは本当のことなんだよ。サンタクロースはいない? いや、今もこれからもずっといる。ヴァージニア、何千年、何十万年たっても、サンタクロースはいつまでも、子どもたちの心をわくわくさせてくれると思うよ」

この手紙を書いたヴァージニアは、のちに47年間教鞭をとりました。子どもたちに、本当に大切なものは「目に見えない」ものだということを教えたのでしょうね。

風や気温は目に見えません。しかし、私たちは感じることはできます。五感を研ぎすませばサンタクロースの存在を感じられるかもしれません。あなたも8歳の子どもに戻って、サンタクロースの存在を信じてみませんか?

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