足の臭いのNG
足の臭いというと夏のイメージが強いのですが、実は冬も足の臭いにつながる原因が多いのです。そうした行動を自分がしていないか、チェックしてみましょう。
(1)革靴にストッキング・タイツを履く
「足裏は体のなかでも汗腺の多い部位で、1日にコップ1杯分の汗をかいているといわれています。ナイロン製のストッキングやタイツ、靴下などは、靴のなかで結露したようになりやすく、ムレた靴のなかは、雑菌が繁殖しやすい環境になり、臭いが発生してしまうのです」(五味先生)
確かに、冬でもブーツや革靴のなかはムレています。
「ウールなど天然繊維は、吸湿性が高く適しています。難しければ、足裏だけ吸湿性に優れた素材で作られた製品を選んだり、吸湿性、消臭性のある中敷きを使うのもよいでしょう。足指の間などに制汗剤を利用するのも効果的です」(五味先生)
確かに、冬でもブーツや革靴のなかはムレています。
「ウールなど天然繊維は、吸湿性が高く適しています。難しければ、足裏だけ吸湿性に優れた素材で作られた製品を選んだり、吸湿性、消臭性のある中敷きを使うのもよいでしょう。足指の間などに制汗剤を利用するのも効果的です」(五味先生)
(2)お気に入りの靴ばかり履く
履きやすいからと、同じ靴ばかり履いてはいないでしょうか。「1日履いた靴は、湿気を含んでいます。1度履いた靴は、風通しのよい場所で2日は休ませましょう。靴は3足をローテーションで使うのが望ましいのです」(五味先生)
(3)運動不足
運動不足や靴のしめつけなどから、足がむくみがちということはないでしょうか。これも、臭いの原因になります。
「疲労物質のアンモニアが溜まっていると、汗になって臭います。改善には、血行をよくすることです。足の付け根のあたりをトントンたたいてリンパを刺激したり、入浴時にマッサージするとよいでしょう」(五味先生)
「疲労物質のアンモニアが溜まっていると、汗になって臭います。改善には、血行をよくすることです。足の付け根のあたりをトントンたたいてリンパを刺激したり、入浴時にマッサージするとよいでしょう」(五味先生)
(4)足のケアをさぼりがち
サンダルなど素足を表に出す機会の多い夏と違い、冬は足の手入れをさぼりがちではないでしょうか。
「余分な角質などが溜まると、それをエサに雑菌が繁殖しやすくなります。スムーザーなど使って、適度に角質を落としましょう。ただし、削りすぎるとその刺激でかえって角質が厚くなるので、やりすぎには注意しましょう」(五味先生)
「余分な角質などが溜まると、それをエサに雑菌が繁殖しやすくなります。スムーザーなど使って、適度に角質を落としましょう。ただし、削りすぎるとその刺激でかえって角質が厚くなるので、やりすぎには注意しましょう」(五味先生)
(5)ストレスを溜める
何かと忙しい年末年始は、ストレスが溜まりがちで、それも足の臭いの元になります。
「冬はブーツなどを履くうえに、足の精神的発汗が多くなります。真面目で優しい人は、ストレスから汗をかきやすいです。臭いを心配しすぎないこと、対策したから大丈夫と楽観的になるのも案外役立ちます。
また、足に汗をかくと、蒸発するときに『汗冷え』を起こしてしまいます。夏にエアコンのなかで寝て、寝冷えするのと同じ原理です。汗冷え予防の意味でも、制汗剤を積極的に使用するといいでしょう。ウールの靴下も汗冷え予防にもよいですね」(五味先生)
足の臭い対策は、足の環境を整えることでもあるようです。きちんと対策をして、心地よく過ごしましょう。
※本記事は2019年12月20日に取材・配信した記事を再構成したものです
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「冬はブーツなどを履くうえに、足の精神的発汗が多くなります。真面目で優しい人は、ストレスから汗をかきやすいです。臭いを心配しすぎないこと、対策したから大丈夫と楽観的になるのも案外役立ちます。
また、足に汗をかくと、蒸発するときに『汗冷え』を起こしてしまいます。夏にエアコンのなかで寝て、寝冷えするのと同じ原理です。汗冷え予防の意味でも、制汗剤を積極的に使用するといいでしょう。ウールの靴下も汗冷え予防にもよいですね」(五味先生)
足の臭い対策は、足の環境を整えることでもあるようです。きちんと対策をして、心地よく過ごしましょう。
※本記事は2019年12月20日に取材・配信した記事を再構成したものです
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