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たった3日で景色一変… 北陸の大雪ピークは明日まで

2020/12/16 20:55 ウェザーニュース

強い寒気の影響で、週明けから北陸など日本海側の地域で大雪となっています。

ウェザーニュースが新潟県妙高市に設置しているライブカメラの映像を振り返ると、週末には積雪のなかった場所の景色が3日間で一変し、テニスコートのフェンスが半分ほど埋まる積雪となっていることがわかります。

カメラ設置場所に近い、妙高市のアメダス関山では、13日(日)に0cmだった積雪が、今日16日20時には88cmに達していて、現在も1時間に3cmほど積雪が増加し続けています。

群馬県では積雪深179cm

積雪深の解析
20時の積雪の深さは、群馬県みなかみ町の藤原で179cm、青森県青森市の酸ヶ湯で172cm、新潟県津南町の津南で160cm等となっています。藤原(群馬)では48時間降雪量が182cmとなっていて、1989年からの観測史上1位の値を更新しています。

なお、山間部の集落や峠道などアメダスの設置されていないような環境では、これ以上の深さの積雪となっていることも考えられます。また、風の影響で吹きだまりが生じている場所でも、雪が厚く積もるおそれがあります。

運転をする場合は見通しの悪化や路面状況の悪化に警戒し、スリップ事故や坂道等での立ち往生に遭わないよう装備と心構えを万全にしてください。除雪車両等にも注意してください。

大雪のピークは明日まで

大雪警報・注意報の発表状況
明日17日(木)も北日本や北陸では断続的に雪が降り、平地で最大50cm程度、山沿いでは100cm程度の降雪のおそれがあります。20時47分現在、群馬県、新潟県、長野県、岐阜県、福井県、滋賀県の一部の地域に大雪警報が発表されています。

強い寒気の流れ込みのピークは明日までで、その後は冬型の気圧配置が緩んで大雪はおさまる予想です。ただ、今週末も再び寒気が流れ込むため、雪の降ることが予想されます。雪が弱まって安全が確保出来たら、除雪、排雪等をして次の雪に備えるようにしてください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) 富山県富山市