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プロが教える、お風呂やキッチンの排水口を5分でスッキリさせる掃除術

2020/12/19 10:21 ウェザーニュース

年末年始を控え、大掃除の時季がやってきました。とくに「やらずに済むなら避けたい」と感じる場所が、お風呂やキッチンの排水口のお掃除ではないでしょうか。シャンプーや洗剤のヌメリ、髪の毛や食べ物のカスなどは、自分や家族のものであっても「触りたくない」ものですよね。

ところが、そんな排水口の汚れを5分ですっきりきれいにさせる、プロならではの裏技があるそうです。おそうじ本舗の技術アドバイザー・尾崎真さんにお尋ねしました。

重曹とクエン酸を組み合わせて出る泡がカギ

「排水口のお掃除をおろそかにすると、詰まって水が流れなくなるということもよくあります。お風呂でもキッチンでも排水口が詰まるとカビや雑菌が繁殖して、衛生面に悪影響を与えます。悪臭を放つほどのひどい状態にしてしまうと、お掃除がさらに大変になってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

排水口の掃除に役立つのは、重曹とクエン酸です。重曹とクエン酸を組み合わせたときに発生する泡の力が、排水口の汚れを落としてくれるのです」(尾崎さん)

ほかに用具として必要なのが、スポンジと歯ブラシ、それにごみ袋。キッチンの排水口に比べて「部品」が多いお風呂の排水口の手順を説明していただきましたが、キッチンも基本は同じだそうです。

お風呂やキッチンの排水口を5分でスッキリさせる裏ワザ

(1)排水口の部品を外す
排水口のフタを外し、汚れを受ける目皿(ヘアキャッチャー)や排水トラップ(排水口の奥の方にある筒のようなもの)など、取り外せるものはすべて外します。

(2)汚物を取り除く
髪の毛やごみを取り除き、ゴミ袋へ捨てます。

(3)重曹の粉末100gを排水口にふりかけ、上から50gのクエン酸の粉を注ぐ

(4)コップ1杯程度のぬるま湯を上から流し込む
粉末にお湯をかけると発泡が始まるので、そのまま約5分放置します。その間に配管内部の汚れも浮き上がってきます。

(5)取り外した部品にも重曹をふりかけ、スポンジで擦(こす)る
細かい部分やスポンジで届かないところは、歯ブラシで磨きましょう。その後、お湯で十分に流します。

(6)部品を元の状態へ戻す
取り外していた部品を元に戻して完了です。

排水口に髪の毛やごみを残さないよう常に心掛ける

「お風呂の排水口に髪の毛が残っていると、石鹸カスなどの汚れも溜まりやすくなります。髪の毛を洗ったら、抜け毛をすぐごみ箱へ捨てるよう習慣付けましょう。髪の毛に直接触れたくない、簡単に処理したいという場合に便利なのが、市販の排水口用ネットです。

キッチンの場合は生ごみを残さないこと。家族一人ひとりが排水口にある髪の毛やごみを捨てるよう心掛けるだけで、汚れはほとんど溜まらなくなります。

また、週に1回程度は排水口を取り外してお掃除するようにしましょう。排水口の部品を外して洗うのは面倒くさいと感じるかもしれませんが、作業時間は5分とかかりません」(尾崎さん)

お風呂もキッチンも、排水口が詰まってからのお掃除は大変です。家族全員が使う、大事な場所ですので、大掃除の時季に限らず、こまめにお掃除をするよう心掛けたいですね。
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