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「半分、白い」富士山 局地的に発生した雲の影響か

2020/12/15 17:36 ウェザーニュース

今日15日(火)は、富士山の一部分だけに麓まで雪の積もった不思議な姿が見られています。

この時期に珍しく冠雪した部分の少なかった富士山ですが、きのう局地的に雪が降った影響で、一部にだけ雪が積もったものとみられます。

宝永山と須走の間だけに降雪か

半分より左側に見えるのが宝永火口と宝永山
富士山周辺は11月以降の降水量が少ないことで、山頂近くまで冠雪のない姿となっていました。

昨日14日(月)は、伊豆大島付近から静岡県東部にかけて、北東の風と西風がぶつかり合う場所でシアーラインと呼ばれる雲の帯が形成されました。さらに夜にかけて弱い前線帯が通過したため、富士山の東側の一部だけ雪が降ったとみられます。

このため、富士山の御殿場側(東から南東)だけが白く雪化粧をした、面白い姿になってしまった模様です。

アメダスの観測によると、昨日の御殿場の降水量は0.0mmで、積もった雪はそれほど多くありません。強い風によって雪煙が見られているように、数日のうちにはほとんど雪がなくなってしまう見込みです。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)ごろちゃん さん まゆ さん