国内:岩手県沖でM5.6 青森県階上町で震度5弱
12日(土)16時19分頃、岩手県沖を震源とするマグニチュード5.6、深さ約48kmと推定される地震が発生しました。青森県階上町で最大震度5弱、岩手県盛岡市や軽米町、青森県八戸市などで震度4を観測しています。
この地震では地震波の検知から15.2秒後に、青森県三八上北地方で震度5弱程度の揺れが予想されたことから、緊急地震速報(警報)が発表されています。気象庁による解析では、東西方向に圧力軸を持つ、逆断層型のメカニズムです。
青森県内で震度5弱以上の揺れとなったのは、2019年12月19日に青森県東方沖の地震で、今回と同じ階上町で震度5弱を観測して以来です。今年、日本で観測した震度5弱以上の地震は、11月22日の茨城県沖の地震以来、5回目となります。
岩手県沖から青森県東方沖にかけては、2011年3月11日の東日本大震災以降、地震活動が活発になっているエリアのひとつです。2015年2月17日には今回とほぼ同じ震央で、マグニチュード5.7の地震が発生し、青森県階上町で震度5強、岩手県普代村で震度5弱を観測しました。
» 関連記事 岩手県沖でM5.6の地震
この地震では地震波の検知から15.2秒後に、青森県三八上北地方で震度5弱程度の揺れが予想されたことから、緊急地震速報(警報)が発表されています。気象庁による解析では、東西方向に圧力軸を持つ、逆断層型のメカニズムです。
青森県内で震度5弱以上の揺れとなったのは、2019年12月19日に青森県東方沖の地震で、今回と同じ階上町で震度5弱を観測して以来です。今年、日本で観測した震度5弱以上の地震は、11月22日の茨城県沖の地震以来、5回目となります。
岩手県沖から青森県東方沖にかけては、2011年3月11日の東日本大震災以降、地震活動が活発になっているエリアのひとつです。2015年2月17日には今回とほぼ同じ震央で、マグニチュード5.7の地震が発生し、青森県階上町で震度5強、岩手県普代村で震度5弱を観測しました。
» 関連記事 岩手県沖でM5.6の地震
国内:鹿児島県薩摩地方でM3.7 震源は日奈久断層帯近く
11日(金)8時27分頃、鹿児島県薩摩地方を震源とするマグニチュード3.8、深さ約11kmと推定される地震が発生しました。この地震で鹿児島県長島町と熊本県水俣市で最大震度の3を観測しています。
気象庁による震央地名では「鹿児島県薩摩地方」の領域に入るものの、実際の震央は熊本県水俣市の沖合の八代海と見られます。今回の震央は熊本県から伸びる日奈久断層帯の「八代海区間」にあたる領域です。
日奈久断層帯は、熊本県内で布田川断層帯と隣接しており、2016年の熊本地震の際に一部が活動したと考えられています。日奈久断層帯は大きく、「高野ー白幡区間」、「日奈久区間」、「八代海区間」に分けられます。政府の地震調査推進本部は、今回地震があった所に近い「八代海区間」では、マグニチュード7.3程度の地震が30年以内に0~16%の確率で発生するとしています。熊本地震の活動は低調になっているものの、日奈久断層帯での地震は気にしておく必要がありそうです。
気象庁による震央地名では「鹿児島県薩摩地方」の領域に入るものの、実際の震央は熊本県水俣市の沖合の八代海と見られます。今回の震央は熊本県から伸びる日奈久断層帯の「八代海区間」にあたる領域です。
日奈久断層帯は、熊本県内で布田川断層帯と隣接しており、2016年の熊本地震の際に一部が活動したと考えられています。日奈久断層帯は大きく、「高野ー白幡区間」、「日奈久区間」、「八代海区間」に分けられます。政府の地震調査推進本部は、今回地震があった所に近い「八代海区間」では、マグニチュード7.3程度の地震が30年以内に0~16%の確率で発生するとしています。熊本地震の活動は低調になっているものの、日奈久断層帯での地震は気にしておく必要がありそうです。
世界:台湾の東海上でM6.1 南西諸島でも揺れを観測
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しました。日本時間の10日(木)夜に台湾の東の海上でマグニチュード6.1(台湾中央気象局の解析ではマグニチュード6.7)の地震が発生しています。
この地震では震源に近い台湾の北部を中心に、現地の震度階級で震度4に相当する揺れがありました。日本でも与那国島や石垣島などで震度2の揺れを観測しています。地震の規模は大きかったものの、深さが約70kmとやや深かったこともあり、幸い大被害を及ぼすような揺れにはなりませんでした。
台湾の震度階級は去年まで0~7までの8階級だったものが、今年2020年から日本と同じように震度5弱、5強、6弱、6強を分けた10階級に変更されました。今回の地震は今年になってから最も規模が大きなものでしたが、最大震度は4に留まり、新しい震度階級で新設された震度5弱以上に相当する揺れは観測されていません。
» ウェザーニュース記事一覧
この地震では震源に近い台湾の北部を中心に、現地の震度階級で震度4に相当する揺れがありました。日本でも与那国島や石垣島などで震度2の揺れを観測しています。地震の規模は大きかったものの、深さが約70kmとやや深かったこともあり、幸い大被害を及ぼすような揺れにはなりませんでした。
台湾の震度階級は去年まで0~7までの8階級だったものが、今年2020年から日本と同じように震度5弱、5強、6弱、6強を分けた10階級に変更されました。今回の地震は今年になってから最も規模が大きなものでしたが、最大震度は4に留まり、新しい震度階級で新設された震度5弱以上に相当する揺れは観測されていません。
» ウェザーニュース記事一覧
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。