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今夜は“ふたご座流星群”が見頃! 1時間で55個の流星出現も

2020/12/13 23:34 ウェザーニュース

ふたご座流星群は出現する流星数の多さから、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と共に「三大流星群」の一つとされています。今年は12月14日(月)午前10時頃に活動のピークを迎える予想のため、最も観測に適したタイミングは今夜から14日(月)明け方となります。

今年は好条件!最大で1時間に55個出現も

13日(日)21時頃 東の空(東京)
★活動ピーク予想 12月14日(月) 午前10時頃
★母天体   ファエトン(小惑星)

今年は15日(火)が新月のため月明かりの影響がなく、流星観測にはかなりの好条件となります。空の暗い場所で観察すれば、日付が14日(月)に変わる頃には最大で1時間あたり55個前後の流星が見られると予想されています。また、14日(月)夜も比較的多くの流星が期待でき、最大で1時間あたり20個を超える流星が出現するかもしれません。

放射点のあるふたご座は、東京では18時頃から空に昇りはじめます。放射点が空高くに昇るにつれて流星の数も増えてきます。しっかりと防寒をして、空全体をぼんやり眺めるようにして流星観測をお楽しみください。

ふたご座流星群の特徴は?

(1)毎年、多くの流星が出現
毎年同じ時期に、安定して多くの流星が出現する、当たり外れの少ない流星群といえます。極大日の夜には、およそ1分から2分で1つ流れ星が見える計算です。

(2)ほぼ一晩中観測が可能
流星群に属する流れ星は、放射点という天球上の一点から流れます。ふたご座流星群は、その名の通り冬に見頃を迎えるふたご座に放射点があるため、夜の早い時間に放射点が地上に昇ってきます。このため、活動期にはほぼ一晩中ふたご群の流星を観測することが可能です。

(3)極大日を過ぎると流星数は一気に減少
ふたご座流星群は、活動のピーク後に短時間で活動が一気に低下するという特徴があります。

今夜から14日(月)明け方の天気は?

今夜は北日本では冬型の気圧配置となり、また北陸付近から東北付近に進む低気圧や日本海の帯状の雨雲の影響で、北日本や日本海側の各地では雲に覆われ、雪や雨の降るところが多い予想です。流星観測は難しくなりそうです。

一方、西日本や東日本の太平洋側では、晴れて星空の広がるところが多くなりそうです。関東や近畿などでは、流星観測のチャンス。ただ、西日本では深夜に近づくにつれて太平洋側でも雲が多くなる予想です。

この秋は季節の歩みがゆっくりでしたが、12月中旬からは一気に冬らしい寒さとなる予想です。晴れる地域でも厳しい冷え込みとなるため、流星観測には万全の防寒が欠かせません。
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