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福島で初雪を観測 平年より18日遅く

2020/12/04 09:26 ウェザーニュース

今日12月4日(金)、福島地方気象台は初雪を観測したと発表しました(自動観測による)。福島における自動観測での初雪の平年日は11月16日のため、今年は平年よりも18日遅い初雪観測となりました。

残すところ、北日本で今季の初雪が観測されていない気象官署は仙台管区気象台のみとなりました。

朝に雪まじりの雨が降ったか

福島では一昨日の2日(水)の夜から断続的に降水が観測されていて、昨日3日(木)夜からは気温も下がって5℃前後で推移していました。

今日4日(金)明け方には一時的に晴れて湿度が下がり、相対湿度60%前後となっていました。この状況で降水が観測されたため、みぞれまたは雪と解析された模様です。

みぞれは「雨と雪が混在して降る降水」のことを指すため、初雪の定義にあてはまります。

福島では今年2月3日から目視観測が自動化

一部を除く全国の地方気象台・測候所では、今年2月3日までに目視観測が自動化されました。職員による屋外の監視をやめ、機械判定としたわけです。これにより「初雪」の観測も自動判別になっていて、福島では自動観測となって以降で初めての初雪発表となりました。

自動観測では、降水があった場合の降水種別(雨、雪、みぞれ)を気温と湿度の観測値から判別する方法がとられています。同じ気温でも湿度が低いほど雨ではなく雪になりやすいという知見によるものです。

気象庁によると、従来の目視による観測では連続的な観測に限界がありましたが、自動観測になると24時間常時監視が出来るため、「初雪」の時期は早くなる傾向とのことです。なお平年値は自動観測用の平年値に更新されています。

なお、昨冬の観測は目視観測であったため、「昨季より4日遅い観測」ではあるものの単純な比較は出来ません。
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積雪の心配はなし

今日の福島周辺は、日本海側から一部の雪雲が流れ込んでいる状況のため、雪が長く降り続くことはない予想です。市街地では積雪のおそれはありません。

福島県中通りはこのあとも晴れたり曇ったりで、一時的に弱い雨やみぞれとなる可能性があります。
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