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★12月の天体イベント★ 流星群の観測チャンス!月と惑星の接近も

2020/12/16 17:28 ウェザーニュース

空が澄んで星が一段と綺麗に輝く季節になりました。12月も流星群や月と惑星の接近があり、また惑星同士の大接近もあるなど、天体ショーを楽しめます。夜はぐっと冷え込みますので、しっかりと防寒をして天体観測をお楽しみください。

月と金星の大接近

13日(日)日の出1時間前 南東の空(東京)
12月13日(日)の未明から明け方に、東南東から南東の低空で非常に細い月と金星が大接近して見えます。
地球照を伴った細い月と金星の共演は幻想的です。特に今回は月と金星が非常に近づたくめ、普段の接近より一段と印象的な光景となります。

空の低いところで見えますので、空の開けた場所で観測をお楽しみください。

次回の接近は、2021年1月12日(火)になります。

ふたご座流星群

13日(日)21時頃 東の空(東京)
三大流星群の一つである「ふたご座流星群」が、12月14日(月)10時頃に活動のピークを迎えます。最も見頃となるのは13日(日)夜~14日(月)明け方です。

今年は15日(火)が新月のため月明かりの影響がなく、流星観測にはかなりの好条件となります。空の暗い場所で観察すれば、日付が14日(月)に変わる頃には最大で1時間あたり55個前後の流星が見られると予想されています。また、12日(土)夜や14日(月)夜も比較的多くの流星が期待でき、最大で1時間あたり20個を超える流星が出現するかもしれません。

放射点のあるふたご座は、東京では18時頃から空に昇りはじめます。放射点が空高くに昇るにつれて流星の数も増えてきます。しっかりと防寒をして、空全体をぼんやり眺めるようにして流星観測をお楽しみください。

月と木星・土星の接近

12月17日(木)日の入り1時間後 南西の空(東京)
12月も日が沈んでから暗くなり始めた南西の低空に、木星と土星が寄り添うように輝きます。

17日(木)には幻想的な細い月も加わり、月・木星・土星の接近が見られます。東京では19時頃には沈んでしまうため、日が沈んでから早めの時間帯にお楽しみください。

木星と土星の大接近

12月21日(月)日の入り1時間後 南西の空(東京)
12月は木星と土星が大接近して見えます。最接近は21日(月)頃で、約0.1度(満月の見かけ直径の約2割)まで近づく大接近となります。高倍率の天体望遠鏡でのぞいても、同一視野に入るほどです。

次回、これだけ近づくのは2080年になります。日毎に距離を縮めていく木星と土星の様子を、ぜひご覧ください。

月と火星の接近

12月24日(木)19時頃 南の空(東京)
12月は火星がお昼頃には空に昇っているため、日が沈んで空が暗くなりはじめれば姿を見ることができます。火星は徐々に明るさを落としていくものの、まだまだ夜空で目立って輝く姿を楽しむことができそうです。

12月23日(水)から24日(木)にかけては、上弦を過ぎて満ちてきた月と火星が接近します。帰宅時間にはちょうど空高くに昇っていますので、ぜひ夜空を見上げてみてください。

次回の接近は、2021年1月21日(木)になります。

12月の満月はコールドムーン

12月は30日(水)12時28分に満月を迎えます。

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。12月は、「冬の寒さが強まり、夜が長くなる頃」ということで名付けられています。

参考資料など

『天文年鑑(2020)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/