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みかんの健康効果は? 白いすじや袋も栄養になって風邪の予防にも

2020/12/03 05:11 ウェザーニュース

12月3日はみかんの日です。

冬といえば「コタツでみかん」。これはかつて全国あちこちの家庭で見られた光景です。もちろん「わが家は今も『冬はコタツでみかん』だよ」という人もいるでしょうが、数は少なくなったでしょう。

とはいえ、秋から冬はみかんが旬の時季。コタツに入っても入らなくても、ありがたく味わいたいものです。

β-クリプトキサンチンが骨に効く

そのみかんには、意外に思える健康効果もあります。それは、みかんを食べると、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の発症率を下げられることです。特に閉経後の女性でみかんをよく食べる人は、骨粗鬆症の発症リスクが低いことがわかっています。

骨粗鬆症は男性にも見られますが、閉経後の女性に多く見られる症状です。閉経によって女性ホルモンの分泌が低下すると、骨密度も低下してしまうためです。

みかんには、β(ベータ)-クリプトキサンチンという成分が豊富に含まれています。このβ-クリプトキサンチンが骨粗鬆症対策に有効であると考えられています。

β-クリプトキサンチンはカロテンやリコペン(リコピン)などと同じカロテノイド色素の一種で、みかんのだいだい色はこの成分が影響しています。

「みかんを食べると骨粗鬆症を防げる」と聞くと、意外な感じもしますが、1日3個ほどのみかんを食べ続けると、特に閉経後の女性は骨粗鬆症の発症リスクを下げることが期待できます。骨密度の低下や骨粗鬆症が心配な女性にとって、みかんは心強い味方になりますね。

白いすじや袋も食べて、栄養をしっかり摂取

みかんの健康効果は骨粗鬆症の予防だけでは、もちろんありません。みかんを食べると、実に多くの健康効果が期待できます。

みかんに豊富に含まれるビタミンCには、粘膜を強化したり免疫力を高めたりする働きがあり、風邪の予防などに役立つでしょう。

みかんの酸味であるクエン酸には、疲労を回復させる効果があります。

みかんを食べるときは、白いすじや袋も食べたほうがよいでしょう。これらには、ビタミンPの一種であるヘスペリジンが含まれています。ヘスペリジンは毛細血管を強化し、血流を改善し、中性脂肪を分解する効果が認められている優れた成分です。さらに袋には、食物繊維も豊富に含まれていて、便秘の予防にも役立ちます。

先述したβ-クリプトキサンチンには、強い抗酸化作用があるため、がんを抑制する効果も期待できます。

毎日食べて疲れを吹き飛ばし、風邪やインフルエンザを防いで、師走を元気に過ごしたいですね。
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参考資料など

『からだにおいしい あたらしい栄養学』(監修/吉田企世子・松田早苗、高橋書店)、『あたらしい栄養事典』(監修/田中明、蒲池桂子、日本文芸社)、『最新決定版 食材事典』(監修/廣田孝子、学研プラス)、JAみっかび(https://mikkabi.ja-shizuoka.or.jp/)、農研機構(https://www.naro.affrc.go.jp/introduction/index.html)