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冬を乗り切る「腎パワー」って何? あなたの腎健康度をチェック!

2020/12/04 05:39 ウェザーニュース

東洋医学では、春は肝、夏は心臓、秋は肺…というように季節ごとに養生する内臓が定められていて、それが健康に過ごす秘訣だとされます。冬に労る内臓は「腎」です。冷え性や感染症を防ぐためにも腎の健康度をチェックしてみませんか。

「腎」は全身の水分代謝をコントロールしている

なぜ冬は「腎」を養生しなければならないのか、源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生が言います。

「東洋医学では、腎臓だけではなく副腎も含めて『腎』と総称してます。腎臓は全身の水分代謝をコントロールし、副腎はホルモンバランスを整え、生育や意欲、活力と関係しています。つまり、腎は体内の水分を循環させて余分な水分を膀胱(ぼうこう)に送って排泄(はいせつ)する機能の他に、身体を活力ある状態に保ってくれているのです。

しかし、冬になって外気が寒くなると体内の水分も冷え、腎も弱っていきます。すると膀胱・ホルモン・生殖器・免疫などに悪影響を及ぼし、冷え性になる、老化現象が目立つ、感染症にかかりやすいなどの症状が出てしまうのです」(瀬戸先生)

冬を健康に過ごすうえで、これらの症状が出る前に、自分の腎がどのような状態かを知っておくことが大切になります。以下の「腎健康度チェック」で、いくつ当てはまるか数えてみましょう。全15項目のうち、半分以上に当てはまれば、腎が弱っている可能性が高く、腎をケアする必要性があると瀬戸先生はいいます。
「頭部のチェック項目に『舌の両サイドにぼこぼことした痕(あと)がつく』とありますが、腎臓が悪くなると水の代謝も悪くなりますので、舌がむくみます。むくんだ舌は、歯に押しつけられて、舌の両サイドに痕ができやすくなりますので、自分が当てはまるかチェックしてください」(瀬戸先生)

腎を冷やさず滋養のある食事

「腎を養生するには、まず身体を冷やさないこと。また腎は過労やストレスにも弱いので休息や睡眠をしっかりとり、気分転換をはかるなどの工夫も必要です。食材としては、山芋、豚肉、エビ、うなぎ、すっぽんなど、いわゆる滋養のあるものがオススメです」(瀬戸先生)

感染症予防や冷え性対策のために、腎パワーを高めてみませんか。本格的に冷え込む前に腎を養生する生活を心がけましょう。

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