facebook line twitter mail

非常に珍しい夜光雲が見られる
H2Aロケット打ち上げが要因

top

2020/11/29 17:53 ウェザーニュース

関東以西の太平洋側では所々、日没後の空の高い所に帯状の光り輝く雲が見られました。

これは夜光雲(やこううん)と呼ばれるもので、通常の雨や雪を降らせる雲とは違い、上空約80kmと非常に高いところに見られる特殊な雲です。地球上、最も高いところに発生する雲といわれています。

夜光雲は日が昇る前や日が沈んだ後に見られることが多く、地上付近は暗くても、非常に高いところにあるため、太陽の光を反射して光っているように見えています。

H2Aロケットの打ち上げが要因

box1
今日見られた夜光雲は、16時25分に種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケットが要因です。

夜光雲は、通常は上空高いところの気温差によって発生し、高緯度でしか見られませんが、2017年のH2Aロケット打ち上げの際も、排気のチリや水蒸気によって観測されました。

今回のように日没の少し前にロケットなどの打ち上げがあり、西の空が良く晴れていると見られるチャンスになります。
» ウェザーニュース記事一覧

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
グリーンパンプキンさん
堕猫さん

このニュースをSNSでシェア