寒くなると食卓で土鍋を囲む機会が増えますが、締めの雑炊を火にかけすぎて土鍋を焦げつかせたことはありませんか。ひと晩水につけても焦げつきが落ちないときでも、きれいに落とす方法があるのです。
土鍋の焦げとりでやってはいけないこと
「土鍋の焦げが取れないので、クレンザーを使ったり、金属製たわしでゴシゴシこすってはいませんか。デリケートな土鍋は金属鍋と違い、クレンザーや金属製たわしを使うと、鍋底を傷つけ、焦げつきやすくなったり、ひび割れすることがあるので、絶対にやらないでください」と言うのは、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんです。
では、土鍋の焦げつきを取るにはどうしたらよいのでしょうか。
では、土鍋の焦げつきを取るにはどうしたらよいのでしょうか。
重曹を使って焦げつきを柔らかくする
「土鍋の焦げつきは、どの家庭にもある物を使ってきれいに落とせます。1つは重曹を使う方法です。土鍋の八分目くらいまで水を注ぎ、そこに重曹を大さじ3〜4杯入れてよく溶かします。重曹が溶けたら土鍋を火にかけ、中火でゆっくり煮立たせ、沸騰したら1分くらいおいてから火を止めます。ひと晩おくと焦げつきは柔らかくなっているので、あとはスポンジでこすり落とすだけです」(鈴木さん)
力まかせにこすると土鍋を傷付けますが、重曹で焦げつきを柔らかくすればスポンジで落ちるのです。
力まかせにこすると土鍋を傷付けますが、重曹で焦げつきを柔らかくすればスポンジで落ちるのです。
お酢を溶かして沸騰させる
「お酢でも土鍋の焦げつきを取れます。まず繊維質のたわしで焦げをこすります。繊維質のたわしで焦げは落ちませんが、鍋を洗う感じでこすってください。土鍋に水を半分ほど入れたら、お酢を50〜70cc加え、中火でゆっくり沸騰させます。沸騰したら火を止めて数時間おき、鍋の酢水を捨てれば焦げが柔らかくなっているので、スポンジでこすれば焦げつきが落ちます」(鈴木さん)
土鍋は、必要以上に強い火で長い時間火にかけると焦げつくので、火加減を調節したり、鍋の中身を定期的にかき混ぜることで焦げつきは防げます。
土鍋は、必要以上に強い火で長い時間火にかけると焦げつくので、火加減を調節したり、鍋の中身を定期的にかき混ぜることで焦げつきは防げます。
土鍋の焦げつきを防ぐ「目止め」
土鍋には微小な穴が空いています。でんぷんでその穴をふさぐ「目止め」をすると、ひび割れやカビの防止になるうえに、焦げつきも防ぐことができます。新しい土鍋は「目止め」をしてから使うと、焦げつきにくくなります。
「土鍋の目止めには、米のとぎ汁を使います。米のとぎ汁を土鍋の八分目まで入れて沸騰させます。沸騰したら弱火にして20〜30分ほど火にかけます。火を止めたら、とぎ汁がぬるま湯になるまで放置し、その後は土鍋を水洗いして、布巾で水気を拭き取って乾燥されたら目止めの完了です」(鈴木さん)
お米のとぎ汁を用意するのが大変な場合は片栗粉でもよいそうです。水の量に対して片栗粉は10%ほどで、目止めのやり方は米のとぎ汁と同じです。
これから土鍋の出番が増えます。焦げついたら重曹やお酢を使って焦げをきれいに落として、美味しい鍋料理を楽しんでください。
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「土鍋の目止めには、米のとぎ汁を使います。米のとぎ汁を土鍋の八分目まで入れて沸騰させます。沸騰したら弱火にして20〜30分ほど火にかけます。火を止めたら、とぎ汁がぬるま湯になるまで放置し、その後は土鍋を水洗いして、布巾で水気を拭き取って乾燥されたら目止めの完了です」(鈴木さん)
お米のとぎ汁を用意するのが大変な場合は片栗粉でもよいそうです。水の量に対して片栗粉は10%ほどで、目止めのやり方は米のとぎ汁と同じです。
これから土鍋の出番が増えます。焦げついたら重曹やお酢を使って焦げをきれいに落として、美味しい鍋料理を楽しんでください。
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参考資料など
取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)