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ポイントはプラン作り!? 大掃除を成功させるために11月中にやるべきこと

2020/11/27 06:04 ウェザーニュース

今年も大掃除の季節が近づいています。でも、大掃除は毎年、“やっつけ本番”、“1日限り”、“中途半端で終わらせてしまう”という人はいませんか。おうち時間の増えている今年は特に、家をきれいに整え新年を迎えたいものです。効率のよい大掃除のポイントをプロに教えていただきます。

プラン作りでやるべきことが明確に

「年内に家中をきれいにするためには、12月上旬から掃除を始めるのが理想的です。11月の間に大掃除プランを作り準備に当たりましょう」とおそうじ本舗の技術アドバイザー・尾崎真さんはアドバイスします。

確かに、つい予定を先延ばしにして、年末ぎりぎりに慌てて大掃除することが多いものです。「『後から後から掃除する場所が出てくる』『家族が途中で飽きてしまう』という悩みもよく聞きます。

掃除するべき場所の増える大掃除では、無駄やもれをなるべくなくし、家族が協力することがポイントとなります。そのためにも、大掃除プランを作ることが役立ちます。全体像が見えることで、早めに掃除を進めるモチベーションにもなります」(尾崎さん)

11月中に立てておきたい「スケジュール」

(1)大掃除する場所の洗い出し


まずは、家のどこを大掃除する必要があるのか、すべて書き出してみます。日頃気になっていた場所、毎年の大掃除で時間がかかった場所など明確にさせましょう。

(2)掃除の方法を考える


次に、それぞれ具体的な掃除の方法を考えます。高くて手が届かなかったり、物を動かさないと掃除できない場所か、一人では無理な作業か、つけ置きや洗った後に乾燥の必要があるかなど、どんな手順が必要になるか考えます。必要な道具・洗剤等もリストアップしておきましょう。

(3)掃除する順番、日程を決める


そして、掃除する順番や日程を決めます。ここで大切なのが、「上から下へ」「奥から前へ」という掃除の基本に従って流れを決めることです。例えば、天井の照明やエアコンの掃除をしてから棚や床を掃除します。逆に進めると、高いところを掃除したときに散ったほこりのために、再び棚や床の上を掃除しなおさなければなりません。同様に、家の一番奥にある寝室やリビングから玄関へと掃除していくと、効率よくできます。

また、「大掃除=1日」という考え方も大掃除が面倒な行事ととらえられる原因でもあります。12月に入ったら、毎週土曜日の午前中だけなど、決まった時間を大掃除に充てて、「今週はベランダと寝室」「来週は水まわり」「その次はキッチン周辺」「最後は窓と玄関」と計画的に行えば、負担も軽くなり午後からショッピングなど楽しい予定を入れることでモチベーションも保ちやすいです。

(4)家族のなかで分担を決める


3と同時に、家族の誰がどこを掃除するのか分担も決めてしまいましょう。各人がばらばらに掃除を行うと、掃除道具や動線に混乱が生じて、効率が悪くなります。力仕事は力のある人、台所はいつも使っている人、狭い場所はお子さん、それぞれに合った作業を決めます。

(5)スケジュール表の作成


すべてが決まったら、スケジュール表にまとめます。手書きでも、パソコンやスマホでもOK。家族みんなで共有できることが大切です。

掃除を成功させるコツ

大掃除を始めても、スケジュール通りにいかないことが多いものです。

「よくあるのが、アルバムや昔の服など思い出の品が出てきて、それに時間を取られること。また、途中で休憩を入れたら、やる気がなくなってしまったなんてこともあるようです。

掃除する日はスケジュール表を家族全員が見えるところに貼り出して、作業の終わりを意識することで集中力を切らさないようにしましょう。『○○時までに、ここの掃除を終えよう』『○○の掃除が終わったら、○○を食べに行こう』など、目標やご褒美を考えてもいいでしょう。便利グッズを揃えたり、リサーチした新しいお掃除の方法にチャレンジするのも楽しいですね。

ちなみに、ハウスクリーニング業者に依頼する場合、12月上旬以降は年内の受け付けができないくらい依頼が殺到しますので、『業者に頼む』という選択肢になる場合は早めに決断しましょう。汚れがハードな場所だけ業者に頼んであとは家族でおこなうというのもおすすめです」(尾崎さん)

いつもはやり残しが多かった大掃除。今年はスケジュールを立て、必要なら数日に分散して、心置きなく年納めの大掃除をしてはいかがでしょうか。

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