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「炊き込みご飯」は全国共通じゃない!?地域ごとの呼び方

2020/11/20 11:13 ウェザーニュース

立冬を過ぎて暦の上では冬ですが、気分はまだまだ秋ですよね。
秋の味覚として人気メニューの1つである写真の食べ物、皆さんは何と呼んでいますか?
2017年にウェザーニュースが行った調査では、全国の76%が「炊き込みご飯」と回答しました。予想通りの結果ですよね。

でも、エリアごとに見てみると…

近畿は「かやくご飯」が多く
三重県民は「味ご飯」が過半数!

20%以上が「炊き込みご飯」以外の呼び名であると回答したエリア
近畿(和歌山を除く)や福井では、20%以上が「かやくご飯」と回答。大阪府では44%、京都府では49%と半数近くにまで上りました。
「かやくご飯」は近畿地方の方言から始まっているという説があり、納得の数字です。
ちなみに、漢字では「加薬」と書き、元々は漢方薬の効果を高めるために補助的な薬を加えることや、その薬を指す漢方の用語。そこから料理に添える薬味や香辛料を加えること(加薬味)も表したことから、味をつけたり細かく切った具のことを“かやく”と呼ぶようになったようです。

一方、三重・岐阜・福岡では、20%以上が「味ご飯」と答えています。
東海地方限定なのかと思いきや、福岡という離れた地域でも「味ご飯」が使われているようです。
驚くべきは、三重県民の56%が「味ご飯」と呼んでいる事が判明!もはや、「味ご飯」の方が常識と言っても過言ではありません。

また、沖縄では30%以上が「ジューシー」と回答。給食の献立にも「ジューシー」と書かれるほどポピュラーなようです。

この他の少数派意見としては…

全国的「混ぜご飯」「五目ご飯」
山形 「あじつけごはん」「かわりごはん」
愛知 「にんじんごはん」
奈良 「いろごはん」
山陰 「しょうのけごはん」「しょけめし」

などがありました。皆さんの街でも変わった呼び方があるかもしれませんね。

11月は秋の味覚から冬の味覚へ

この先1か月は、東日本や西日本では季節の歩みはゆっくりとなりそうですが、冬らしい寒さがやってきます。

炊き込みご飯など秋の味覚を満喫しつつ、次はお鍋など冬にピッタリなあったかメニューも味わっていきたいですね。
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参考資料など

調査 スマホアプリ「ウェザーニュース」より
2017年11月8日 8926人(全国)
選択項目 炊き込みご飯・かやくご飯・味ご飯・その他