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アメリカ ハリケーン「イオタ(Iota)」急発達 今年最強のカテゴリー5に

2020/11/17 09:53 ウェザーニュース

今年は熱帯低気圧が記録的な多さとなっているアメリカ・大西洋域でハリケーンが猛発達しています。30個目の命名された低気圧となったハリケーン「イオタ(Iota)」は日本時間の17日(火)0時に、カテゴリー5となりました。5段階あるハリケーンの勢力の中では最も強いランクで、今年になってカテゴリー5まで発達するのは初めてです。

16日(月)0時の段階では978hPaだった中心気圧は、24時間で917hPaまで急低下し、衛星画像で見ても中心付近には非常にはっきりとした台風の目を確認する事ができます。

台風とハリケーンの勢力の比較

熱帯低気圧の分類
ハリケーン「イオタ(Iota)」は西進を続け、日本時間の17日(火)午後にもニカラグアに上陸する見込みです。

国際標準の10分間平均風速と、アメリカ式の1分間平均風速では厳密な比較はできないものの、カテゴリー5のハリケーンは猛烈な勢力の台風に匹敵すると考えられます。上陸時は若干、勢力を弱めると見られますが、少なくともカテゴリー3以上を維持する見込みです。

近年の日本を襲った台風と比較すると、昨年の台風19号(令和元年東日本台風)では上陸時の中心気圧は955hPa、最大風速は40m/s(※10分間平均風速)でしたので、これと匹敵もしくはそれ以上の勢力です。ニカラグアなど中米諸国は今月はじめにハリケーンEtaが上陸したばかりで、被害の拡大が懸念されます。
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