京都・亀岡で雲海が出現 今朝の冷え込みを物語る秋から冬の風物詩
2020/11/12 08:16 ウェザーニュース
今日12日(木)朝は、晴れて放射冷却が効いたことにより、全国各地で冷え込みが強まりました。
京都府亀岡市では見事な”雲海”が出現しました。これは、秋~冬に亀岡盆地一帯に発生する「丹波霧」と呼ばれるものを、少し高台になったところから撮影したものになります。
秋に現れやすい雲海
【放射霧の雲海】
夏に比べて日照時間が短くなる秋は、夜間の放射冷却によって地面が非常に冷えます。すると地面に近いところの空気も冷やされ、空気中の水蒸気が水滴に変わることで放射霧が発生。これが雲海となります。
盆地に見られる雲海は、ほとんどがこのタイプです。
【雨上がりの雲海】
雨上がりの地面は多くの水分を含んでいます。雨が上がってスッキリ晴れると、放射冷却によって早朝には雲海が発生します。
風が強いと雲海がその場に留まることができないため、天気が回復しても風が弱い、もしくは盆地のような周囲が山に囲まれていることが必要となります。
【川霧・湖霧・蒸気霧の雲海】
暖かい水面上に冷たい空気が流れこむと、水面からの水蒸気が冷やされて水滴が発生します。これは蒸気霧と呼ばれるものです。
放射霧の雲海や雨上がりの雲海は、局地的に発生しますが、蒸気霧は広範囲にわたって発生しやすいのが特徴です。
放射冷却により発生した盆地霧
秋から冬にかけて、夜~早朝に晴れていると、放射冷却によって地面の熱が上空へ逃げることにより、非常に冷え込みます。すると地面に近いところの空気も冷やされ、空気中の水蒸気が水滴に変わることで放射霧と呼ばれる霧が発生します。これを高いところから見ると雲海となるのです。
盆地で見られる雲海は、ほとんどがこのタイプです。
だんだんと霧は解消へ
このあと日差しが届き地面付近の気温が上がってくると、霧はだんだんと解消に向かいます。ただ、日差しが弱かったり、気温の上がり方が鈍いと、昼頃まで霧が残ってしまうかもしれません。
午後はしっかりと晴れてくる見込みで、朝との気温差が大きくなります。体調に気をつけてお過ごしください。
参考資料など
写真・動画:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)