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12日(木)は東京で5℃、名古屋は7℃予想 寒気と放射冷却で今週は強い冷え込み

2020/11/09 16:52 ウェザーニュース

強い寒気の南下に伴い、今週は全国的に冷え込む所が多くなります。特に12日(木)の朝は寒気の影響が残る上に、穏やかに晴れて放射冷却現象が強まるため、寒さの底となる見込みです。

東京は明日10日(火)以降、一桁の冷え込みが続き、12日(木)の最低気温は12月上旬並みの5℃まで下がる予想。名古屋も7℃、大阪も8℃と暖房が欠かせない寒さが予想されます。

一気に冬の寒さへ

12日(木)朝の予想気温
全国的にも気温が下がり、北海道の全域から東北の内陸部、関東甲信の山沿いなど広い範囲で氷点下が予想されます。西日本も軒並み一桁となり、北日本から関東甲信は12月並み、東海から西日本も11月中旬から下旬並みの寒さとなりそうです。

急な寒さで体調を崩さないように十分、ご注意ください。

▼12日(木)の予想最低気温
 札幌  -3℃(12月上旬並み)
 仙台  1℃(12月中旬並み)
 東京  5℃(12月上旬並み)
 名古屋 7℃(11月中旬並み)
 大阪  8℃(11月下旬並み)
 広島  8℃(11月中旬並み)
 福岡  9℃(11月中旬並み)
 那覇  21℃(11月上旬並み)
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放射冷却現象とは?

放射冷却と天気の関係
地球は日々太陽の光を受けています。冷え切った宇宙の中で地球が暖かいのは、太陽光線を吸収することで熱を得ているからです。一方で、地球は赤外線と呼ばれる目に見えない光として、熱を宇宙空間へと放出しています。

このように、地表面から熱が放出されて冷えることを放射冷却と言います。放射冷却は冷え込んだ朝に限らず起きていて、それが顕著にあらわれたかどうかが気温の低下に影響しているのです。

放射冷却の強さは天気によって変化します。雲がある場合は、地表面からの赤外線をいったん雲が吸収し、その一部を再び地表面に向かって放出します。
つまり地球から出ていくはずの熱を跳ね返す形になり、その結果、気温の低下が妨げられるのです。雲が布団の役目を果たしていると言えるでしょう。

一方、晴れていると地表の熱は雲に邪魔されることなく上空へどんどんと逃げていきます。このため晴れた日は冷え込みやすいのです。
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