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カルマン渦が出現 九州の西海上に整列した雲の渦巻きがくっきり

2020/11/09 10:16 ウェザーニュース

今日9日(月)、九州の西海上に雲の渦巻きがきれいに並んでいる様子が気象衛星による雲画像で確認出来ます。「カルマン渦」と呼ばれる現象で、10月以降は時々見られていましたが、今日はその中でも最もはっきりとした渦が形成されています。

東シナ海の上空1500m付近には3℃以下の冷たい空気が流れ込んで、海面水温との温度差が大きくなっています。南北にすじ状の雲が広がり、チェジュ島の風下側でカルマン渦が現れました。

カルマン渦発生の仕組み

カルマン渦発生の仕組み
上空の低いところを流れる風(→)が、山や島にぶつかり、後ろに回り込みます。山のすぐ後ろは風の流れがほとんどなく、両脇から回り込んだ風が巻き込むように山や島の後ろ側に入り込むため、淀むように雲の渦ができるのです。

周辺の風向きがある程度揃っていて、西高東低の冬型の気圧配置の時など、海水温と空気の温度差によって雲が発生する時などに見られ、これから冬本番にかけて出現機会は段々と増えていきます。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構