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24時間以内に新たな台風発生へ
次に発生すると「台風19号」

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2020/10/27 23:10 ウェザーニュース

10月27日(火)21時現在、マリアナ諸島で熱帯低気圧が発達中です。気象庁はこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を発表しました。

次に台風が発生すると「台風19号」と呼ばれます。10月中に発生すれば今月6つ目の発生となり、10月としては7年ぶりの多さとなります。

▼熱帯低気圧 10月27日(火)21時
 存在地域   マリアナ諸島
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北北西 ゆっくり
 中心気圧   1008 hPa
 最大風速   15 m/s
 最大瞬間風速 23 m/s

南シナ海方面へ進む見込み

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太平洋高気圧の勢力(27日9時の解析)
この熱帯低気圧は太平洋高気圧の周囲を吹く風に流されて西へ進む予想ですので、日本への直接の影響はありません。

今月これまでに発生した台風は、南シナ海を西に進む進路をとったものが多く、台風15号、16号、17号、18号に続いて、今回の熱帯低気圧も同様の進路を取る見込みです。なお、16号の後を追うように進んだ別の熱帯低気圧も同様の進路を取っていました。

台風がこのような進路をとるのは太平洋高気圧の偏りが影響しているものとみられます。夏の日本を覆う太平洋高気圧は既に本州の南へ離れていますが、今年は平年よりも西方向に大きく張り出している状況で、フィリピン付近で発生した台風が北上しにくくなっています。そしてこの太平洋高気圧の周囲の風の流れに乗って、フィリピン付近の緯度のまま西に進むことが多いというわけです。

こうした状況は11月にかけても続く見込みで、台風が発生しても日本には接近しにくいとみられます。一方で、10月上旬からたびたび大雨に見舞われているベトナムなどは台風の影響を受けやすい状況が続き、被害の拡大が懸念されます。
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次に台風ができると「台風19号」

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平年の台風発生数
次に台風が発生すると「台風19号」と呼ばれることになります。

10月の台風発生数の平年値は3.6個ですが、今年10月は既に5つの台風が発生しています。予報通りに今月中に新たな台風が発生すれば6つ目となり、10月としては2013年以来の7年ぶりの多さとなります。
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