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七十二候「霎時施」 一雨ごとに深まる秋

2020/10/28 04:54 ウェザーニュース

10月28日からは七十二候「霎時施(こさめときどきふる)」です。

秋といえば「女心と秋の空」などと言われるように、変わりやすい天気の印象がありますね。急な小雨に降られることもしばしば…。今回はそんな小雨のお話です。

時雨は合図

主に晩秋から初冬にかけて一時的に降ったり止んだりする小雨のことを時雨(しぐれ)と言います。
つまり、今回のタイトルに含まれている「霎」は時雨のことを指しているのです。

また、その年の秋に初めて降る初時雨は、自然界から人間を始めとする山野の動物や植物に対し「そろそろ冬支度をする時期ですよ」という合図なんだそうです。
初時雨以降は、強い冷え込みに注意が必要です。

時雨に関するおまけの話

佃煮にショウガを加えた料理に「しぐれ煮」というものがありますが、みなさんはその名前の由来をご存知でしょうか。

・色々な風味が口の中を通りすぎることから、一時的に降る時雨に喩えてつけられた

・しぐれ煮に使うハマグリが最もおいしくなる時期が時雨の降る時期

・短時間で仕上げるしぐれ煮の調理法が、降ってはすぐに止む時雨と似ていた
(語源由来辞典より)

料理の名前と雨の降り方は、一見関係なさそうですが、どの説も時雨の特徴をうまく捉えて名付けられていますね。

一雨一度

みなさんは「一雨一度(ひとあめいちど)」という言葉を聞いたことあるでしょうか。
秋は雨が降るごとに気温が1度下がるという意味です。

この時期の雨は、降っても数日間続くことはなく、すぐに高気圧に覆われて秋晴れとなります。
その後、大陸から冷たい空気が流れ込んでくるため、雨の後は、降る前に比べて気温が少し下がることが多くなります。

雨⇒冷たい空気⇒気温が少し下がる、の一連の流れを繰り返し、秋が深まっていくのです。

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参考資料など

【参照・参考元】
暦生活「霜降」http://www.543life.com/season-soukou.html
語源由来辞典「しぐれ煮」http://gogen-allguide.com/si/shigureni.html