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芸術の秋に重宝するハサミ、落ちた切れ味は消しゴムとアルミホイルで復活!?

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2020/10/29 09:40 ウェザーニュース

芸術の秋、工作や手仕事に適した季節です。子どもと楽しむ工作だけでなく、料理や庭仕事など、特にこの時期にハサミの活躍する機会が増える家庭も多いのではないでしょうか。そこで、家事のプロに切れ味を復活させる裏ワザを教えていただきました。

切れないハサミは効率が悪い

日々の暮らしのなかで使う機会の多いハサミは、いつの間にか切れ味が悪くなっていることが多いアイテムです。思うように切れないと、せっかく集中してる仕事が中断されてしまいます。買い替えたり、新しいものを次々買足して古いハサミが溜まっている、なんてこともあるようです。研ぎ石で研げば切れ味をよくすることは可能ですが、失敗しそう、道具がないなどとためらってしまいます。

全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんによると、「家庭にあるもので、ハサミの切れ味を復活させる裏技がある」といいます。しかも、「消しゴムかアルミホイルなどがあれば、応急処置が可能」だというのです。

とっておきの応急措置2種

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まずは切れ味を復活させる簡単な応急措置から。すぐに使いたいというときに、さっと切れ味を復活させることができます。

【その1/消しゴム】
・ハサミの刃の部分についた汚れなどを消しゴムでこすって落とす
・アルコールを染み込ませたタオルやティッシュでも可

「ハサミの切れ味を悪くしている原因の1つに、刃についた汚れがあります。消しゴムの汚れを絡め取る能力は意外と強力です。刃の部分についた汚れをこすって落とすだけで、切れ味がずいぶん復活します。タオルやティッシュにアルコールを染み込ませ、それで拭いても同様の効果があります」(鈴木さん)

【その2/アルミホイル】
・アルミホイルをくしゃくしゃにして、シワシワの状態にする
・ハサミで10回程度切る

「切れ味が悪いハサミでは、刃先に微細な欠けが生じている状態の場合があります。アルミホイルを使うこの方法は、『構成刃先』という現象を利用した方法です。アルミホイルを切ることで、アルミホイルとハサミの間に摩擦熱が生じます。そして溶けたアルミニウムが刃の欠けた部分に付着して、切れ味が復活するのです」(鈴木さん)

家にあるもので簡単に研ぐ方法

時間があるときに、もう少し本格的にハサミの刃を研いでみるのもいいかもしれません。こちらも専用の研ぎ石ではなく、家庭によくあるものを使って行うことができます。

【紙やすり】
・割り箸の面積の広い部分に紙やすりを両面テープで貼る
・ハサミの汚れや錆びた部分を紙やすりでこする

「汚れや錆びの進行度に合わせて、紙やすりの目の細かさを選びます。錆びがひどいなら、目の粗(あら)いものにしましょう。

【メイソンジャー】
・ハサミを最大限に開く
・ハサミの刃を開いてメイソンジャー(広口瓶)の側面をはさみ、切るように動かす
・刃先が滑らかになったら、ティッシュなどで刃の表面をふく

「力を入れすぎると滑って危ないので注意してください。コツは軽く刃を滑らせるようにしして、滑らかになったらOKです」(鈴木さん)

ハサミの切れ味がよみがえり、秋の夜長の手仕事もスムーズになり、文化の秋、芸術の秋をますます充実させることができそうです。
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参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)

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