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岡山・倉敷で蜃気楼が発生 冷えた朝にビル群や船が海に浮かぶ 

2020/10/24 08:45 ウェザーニュース

今日24日(土)の朝は放射冷却で冷え込み、福岡をはじめ九州エリアや広島や岡山県内など西日本各地で、今シーズン一番の冷え込みとなった所が多くなっています。

そんな冷えた朝に、岡山県倉敷市で向こう岸の高松市のビル群や船が海の上に浮かんでいるように見える”浮島現象”が見られました。

蜃気楼による“浮島現象”

船やビル群が浮いて見えているのは「浮島現象」と呼ばれる現象で、蜃気楼の一種です。
蜃気楼は、太陽光線が密度の異なる大気を通過する際に屈折して、すこし離れたところの景色が、実際とは違う形に見える現象です。

光は大気中の密度に差がない時は真っ直ぐ進みますが、密度に差がある場合は、密度がより高い方(温度が低いほう)へと進む性質があります。
このため、島や建物が逆さに見えたり、伸びて見えるのです。

下に像が作られるため、浮いて見える

蜃気楼には「上位蜃気楼」と「下位蜃気楼」がありますが、今回の浮島現象は「下位蜃気楼」によるものです。
放射冷却の影響で海面上の空気が冷やされ、暖かい海温との気温差が大きくなったため、屈折が発生したと考えられます。

大気中の温度が低く、海水温は比較的暖かいという状態になっています。そのため、上の図のように光が屈折し、実景の下に像ができます。
船やビル郡などのように実景が低いと、その上の空や背景まで下に映りこむので、浮いて見えるのです。

蜃気楼が見えると、また季節の歩みを感じますね。
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参考資料など

魚津埋没林博物館 https://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/index.html
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ぽんぽんやまさん