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柿の美味しさをキープしたまま保存する裏ワザ

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2020/10/27 08:29 ウェザーニュース

柿がおいしい季節になりました。柿はシャリシャリした食感、柔らかめの食感の両方が楽しめる果物です。「硬い柿、柔らかい柿どちらが好みか」についてウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、次のような結果となりました。

最も多いのは「硬い派」、次いで「両方好き」

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最も多いのは「硬い派」で45%。次いで、「両方好き」が28%、「柔らかい派」が18%という結果で、シャリシャリした食感の硬い柿が人気のようです。

柿は置いておくと、比較的早く鮮度が落ちて食感も変わってしまう繊細な果物です。そこで、おいしさや食感をキープしたまま上手に保存する方法について、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

常温では3日で柔らかくなる

店頭に並んでいる柿は、シャリシャリした食感が楽しめる程度の硬さのものが多いようです。

「硬めが好きな方で常温保存する場合は、購入してから1~2日で食べ切るようにしてください。食べきれないようであれば、冷蔵庫の野菜室にポリ袋に入れて保存すれば、1週間程度は柔らかくなりません。逆に柔らかめが好きな方は、常温で3日程度置いておくと柔らかくなります」(吉田さん)

ヘタに水ティッシュでシャリシャリが長持ち?

買ってきてから時間が経っても、鮮度が良く硬い柿を食べたいときはどうすればよいのでしょうか。

「柿の鮮度を維持する保存には水分が重要です。まず乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておけば1週間程度はシャリシャリ感が長持ちします。

さらに長持ちさせたい場合は、ヘタに水分を与えるのがコツです。柿はヘタで呼吸し、水分が蒸発していき、鮮度が落ちて柔らかくなってしまいます。

そこで、水を含ませたティッシュまたはキッチンペーパーを用意し、ヘタの大きさぐらいに折ってからヘタにのせます。これをラップでぴっちりと包んでからポリエチレンの袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば、鮮度もあまり落ちずにシャリシャリ食感が2~3週間程度は保てます」(吉田さん)

柿にはみかんの2倍のビタミンC、ビタミンAが含まれ、またカリウム、タンニン、食物繊維なども豊富で、果物の中でも特に栄養価にすぐれています。冬に向けて風邪を引きやすい季節、ビタミンCたっぷりの柿を、好みの硬さでたっぷりいただきましょう。
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