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トイレのドアと同じくらい!? オフィス内で汚れているものとは

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2020/10/23 05:46 ウェザーニュース

気温が下がり空気も乾燥してくると、新型コロナウイルス感染症だけでなく、インフルエンザや風邪などのリスクも高くなります。感染源の1つとしてドアノブなどに付着したウイルスや細菌が指摘されているだけに、人が多く触れる場所の“汚れ”が気になってきます。

一見きれいなオフィスにひそむ“汚れ”

ライオン株式会社が行なった身のまわりのものの汚れの実態調査によると、意外なものに多くの汚れが付着していたといいます。

「キーボードとマウスパッドです。同じように頻繁に触るバッグの持ち手や携帯電話より汚れていました。また驚くべきことに、トイレから出るときによく触れるオフィス共用トイレの入り口ドア内側と同じくらい汚れていたのです」とライオン株式会社・ヘルスケアマイスターの芳賀理佳さんが言います。

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※出典/LION「Lidea/オフィスで気を付けたい『手の衛生』」の資料をもとに作成
※ATPふき取り検査法/清浄度検査として普及しつつある微生物や食物の細胞に存在するATPを計測する方法
確かに、両方とも頻繁に手で触れるものなので、汚れやすいというのもわかります。しかし、外で使う機会も多い携帯電話やバッグの持ち手より汚れているという結果は、意外な気がします。

「キーボードとマウスパッドは、頻繁に手で触れることから汚れがたまりやすい場所なのです。また、1日オフィスワークを行なったあとの手の部位別の汚れ調査では、『手の外側(甲)』『指先』が特に汚れていることがわかりました。手洗いの際の洗い残しのほか、いろいろなところに触れることが原因として考えられます」(芳賀さん)

仕事の合間のクセに注意を

問題なのは、キーボードやマウスパッドに触れると、“手が汚れる”という意識が薄いことかもしれません。

「仕事の合間におやつを習慣的に食べたり、汚れた手で目などに触れることがあるのではないでしょうか。目に見える汚れがついていなくても、おやつの前にはきちんと手をキレイにしたいものです。特に、職場で複数人で共有して使っているパソコンなどは要注意です」(芳賀さん)

手軽で効果の高い対策は、やはり手洗いです。

「石鹸やハンドソープをしっかり泡立てて洗います。手のひらをこすり合わせるだけで満足してしまいがちですが、泡が細かい部分までいきわたるように洗いましょう。特に、洗い残しが多い場所は、『指先』『指の間』『手首』です。

手洗い場が近くにない場合は、水がなくても使える『ウェットシート』『アルコール消毒液』も便利ですね」(芳賀さん)

オフィスでよく触れるキーボードやマウスパッド、机なども定期的に掃除して、清潔に過ごすことを心がけたいものです。

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