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ハリケーン・デルタ ギリシャ文字のハリケーンとして初の米本土上陸へ

2020/10/09 17:00 ウェザーニュース

メキシコ有数の観光地、カンクンを直撃したハリケーン・デルタがメキシコ湾を北上しており、日本時間の10日(土)朝にもテキサス州かルイジアナ州に上陸する見込みです。ギリシャ文字の名前を持つハリケーンとしては初のアメリカ本土上陸になります。

ギリシャ文字の名を持つ3つめのハリケーン

2020年 アメリカ・北大西洋域のトロピカル・ストーム名
アメリカでは北大西洋、太平洋北東部、太平洋北中部でトロピカル・ストーム(発達した熱帯低気圧)に命名を行っています。

それぞれの海域で、年ごとにアルファベット順で名称を定めていますが、北大西洋では予め決められている21の名称を使い切ったため、ギリシャ文字で命名され、現在接近中のハリケーンはデルタ(Delta)と呼ばれています。

過去にギリシャ文字が使われた2005年は、「Beta」と「Epsilon」の2つのハリケーンが発生していますが、いずれもアメリカ本土には上陸していません。今年の「Delta」が上陸すれば史上初です。

最大風速50m/sの勢力で上陸見込み

ウェザーニュースで全世界の熱帯低気圧を監視している、グローバルストームセンターでは、ハリケーン・デルタは上陸時も中心付近の最大風速が50m/s前後の勢力を維持すると見ています。

台風の進路に当たる地域は、8月にハリケーン・ローラが上陸した所に近く、被害の拡大が懸念されます。
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